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定休日のないレストランは要注意か?

以前、奥さんと隣町に外出したときに、たまたま見つけた店に入って外食をした。和食メインのお店で、雰囲気も悪くなく、なにげなく入った店にしては「当たり」なんじゃないかと思った。

奥さんはとろろを頼み、自分は牡蠣フライを食べた。まあ、ファミレスよりも若干高いぐらいの値段帯だったので、味もそこそこという感じで、満足度としてはまあまあだった。でも、気軽に行きやすい感じの店だったので、また機会があったら来ようと思った。
 
後日、そこのあたりに出かける機会がまたあったので、前回と全く同じものを注文した。すると、奥さんのとろろは注文できたものの、僕が食べたいと思った牡蠣フライは売り切れだった。

行ったのは正午ちょっと過ぎぐらいだったので、そんな時間帯に売り切れるのは妙だなと思ったものの、売り切れなら仕方がないということで別のものを頼んだ。だが、問題は、奥さんの頼んだとろろはなんだか洗剤臭くて妙な味がするとのことで、食べられたものではなかったらしい。もちろん、僕も食べたいものが食べられなかったので、不満の残る結果となった。

前回来た時の満足度とは打って変わって低いものになってしまったので、なんとなく足が遠のいてしまい、それ以来一度も行っていない。奥さんはとろろが好物だが、おいしいとろろごはんが食べられるところは数少なかったので、そこが選択肢としてなくなってしまい、残念である。


 
飲食店は、ちょっとしたイメージでそれまでリピートしようと考えていたところに行かなくなってしまうから怖い。先日、駅前に新しいラーメン屋がオープンしたのだが、開店直後は行列ができていたものの、もうそういう喧騒はすっかり解消され、最近、昼時に前を通りかかった時にはもう行列はなかった。

開店直後は話題性もあり、それなりに人が入るのかもしれないが、その初回の来店でうまく心を掴まないと、次に繋がっていかないのだろう。非常に厳しい世界だ。

食事は物品と違って、「不必要にたくさん購入する」ということはしないし、一人当たりの消費量も決まっているので、「ちゃんと消費者のニーズに沿って選ばれる」プロセスが入るのでなかなか厳しいものがある。
 
確証はないのだが、冒頭で奥さんと行った店は、二回目に行った時は店長(主人)がいなかったのではないか、と思う。他の馴染みの飲食店でも、ボスがいない日は味が落ちる、という例はけっこうある。

もちろん、ボスがいなくてもオペレーションが回ると考えるのが妥当ではあるが、味のクオリティに変化が生じる店があるのは事実だ。そう考えると、たとえば「定休日のない店」は、ボスが不在でも営業している可能性があるという点で、要注意と言えるのではないだろうか。

また、ランチタイムが特別に定まっていないものは、仕込みなどもしておらず、冷凍品などを使っている可能性があるので、これも注意したほうがよいかもしれない。


 
飲食店で働いた経験があったり、こういう飲食店のオペレーションに詳しい人だったらわかるかもしれないが、仮説としてはこういったことも考えられそうな気がしている。

当たらずも遠からず、といったところだろうか。

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