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「繰り返し」がパワーの基本

仕事をしていると、クリエイティブな仕事ってなんだろうな、ということをときどき考える。どういう仕事でもクリエイティブな側面はあるし、なんで自分がこれやってるんだろう? と嫌になるような泥臭い仕事もある。まあ、どんなものでも仕事は仕事なので、やる必要があるのだけど。

いまは営業の仕事をしているが、ルーティンといえばルーティン。同じようなことを案内することが多い。案内する内容が先にあるので、それをベースに組み立てる。

でも、どういうことを案内するか、雑談の部分、顧客の深い理解、課題解決みたいなところはクリエイティブな作業だ。ルーティンでまわせる部分はあるにせよ、テープレコーダーをまわすみたいに同じことを繰り返しているわけではない。

ただ、仕事の基本は「繰り返し」にあるな、ということを最近は考えている。仕事は繰り返してやるものだし、なんとか「繰り返しの中に入れ込んでしまう」ように工夫することが基本になる。

これは繰り返せないだろう、と思えるようなことでも、繰り返しにできるようにするということだ。それがいわゆるパターン化、ということである。頭を使うクリエイティブな仕事に見られがちな経営コンサルのような仕事でも、繰り返して使えるように、課題をパターン化していくのだろう。

マニュアルを作成するのも、繰り返しを行うために必要なプロセスだ。マニュアル化することで、個々の業務対応を一般化し、それを読めば誰でも繰り返せるようにする。完全に同じパターンのものはないにしても、抽象度を調整して、なんとかマニュアルに起こしていく。

「つまらない仕事」と思われている仕事の代表格で、たとえばマクドナルドの仕事がある(僕が思っているわけではなく、一般的に「マックジョブ」と揶揄される)。彼らは基本的にはマニュアルで規定された行動を繰り返しているだけだが、企業としてはとんでもない力を発揮している。

オペレーションが最適化されているので、すくない人数でとんでもない人数の客をさばく。たまに渋谷あたりのオシャレなバーガー屋などに行ったりすると、オペレーションがしょぼすぎて、大行列になっていたりする。

そういった店はバーガーチェーンと違い、こだわりの食材を使っているなど、いろいろ工夫はあるのだろうけれど、「繰り返しの力」をフル活用できているかどうかで大きな差が生まれているのは間違いないだろう。

繰り返しが弱いものは基本的につたない。やっている本人は頑張っていても、アウトプットが弱い、ということである。

小さな組織と大きな組織の両方で働くと、そういうことがよく見える。大企業であればあるほど、繰り返しの力が強い。小さい組織は、とにかく小回りで対応しているような。

繰り返しのサイクルができてしまうと面白さは減るが、パワーはすごい。このnoteを書く作業は繰り返しだろうか。毎回違ったことを考えているので違うような気もするが、毎回1000字〜2000字程度で思考をまとめるのは繰り返しと言えなくもないかも。

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