![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147534230/rectangle_large_type_2_c0908978227aa439f53bc78f62f8120c.png?width=1200)
大人になってからはじまる趣味はありますか?
趣味には子どもの頃からやっている趣味もあれば、大人になってからはじめる趣味もある。いまこれを読んでいる人が大人だとして、いまの趣味は子どもの頃からやっている趣味だろうか。あるいは、大人になってからやりはじめたものだろうか。
たとえば、大人になってから絵を描き始める、というのはちょっと不思議な感じがする。絵は子どもの頃から描くものだし(なんなら、子どものときのほうがやたらと描かされる)、子どものほうが描くきっかけが多いものだからだ。仮に大人になってから描き始めたとしたら、そのきっかけはなんだったのだろうか。
もしも、その人の中に「絵心」的なものがあれば、とっくに描いていたはずだ(幼少期の頃に描いていたものがそのまま持続しているはず)。だから、なんだかちょっと不思議な感じがする。別にそういう人を否定したいわけではないが、不思議だな、と。
*
僕は文章を書くという作業は小学生の頃からやっていた。はじめのうちは、小説というか物語だったような気がする、また、クラスの壁新聞なんかも担当して書いていた。
作曲をはじめたのは中学に入ってからだが、それでもまあ比較的早いほうかも。当時、家族用で使っていたパソコンに作曲用のフリーソフトを入れて作り始めたのがきっかけだ。当然、作れる音楽はそんなに高級な音質ではなく、音でいうとスーパーファミコンのような音だった。
小学生なら日常的に作文などを書かされるし、絵も幼少期であれば基本的に誰でも描かされる。そういう意味では、その頃に強制された行為が趣味につながるパターンはそれなりに多いと言える。
その点、「作曲をしろ」なんていう社会的な圧力は基本的に存在しないので、これはかなり自発的にやったもの、という感じだろうか。実際、作曲を趣味とする人は文章を書いたり絵を描いたりする人と比較したらかなり少ないのではないかと思う。
よく、何かをはじめるきっかけとして「身近な誰かの影響」ではじめたりするパターンは多いと思うが、自分の場合はあまり誰かの影響ではじめたものはそれほど多くはない気がする。
作曲も、文章を書くことも、周囲にそれを趣味とする人がいたわけではなく、自分で勝手にはじめたことだ。そういう意味では、わりと内的な動機と言えるかもしれない。外的要素がゼロだったわけではないが。
*
まあ、もちろん大人になってからはじまる趣味も当然ある。僕は将棋を2年ほど前から指し始めたけれど、それまでほとんどやったこともなかった。一応、大昔は実家にも将棋盤があり、父のパソコンに将棋ソフトが入っているのを検知したことはあったが、当時は全く関心がなかった。子どもの頃から触れてはいても、大人になってからハマる趣味もある、ということか。
いまは36歳なので、まあ若いといえば若いけど、そんなに若いともいえない微妙な年齢ではある。これからまた何か新しいことをはじめたりするのだろうか。文章を書くこと、小説や音楽などを、引き続きやっていくことになるのだろうか。
定年後から新しいことをはじめる人もいるぐらいだし、何事も遅いということはないのだろうけど。でも、できれば幼少期にはじめたことをずっと続けて、もっと突き詰めていきたいという気持ちもある。
あなたはどう思いますか?
サポート費用は、小説 エッセイの資料代に充てます。