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気の持ちようも大事です

本屋に行くと、たくさんビジネス書がある。

でも、本屋のビジネス書コーナーに置いてあるうちの7・8割ぐらいが、自己啓発書の類だな、と思う。よくビジネス書なんて読んでも意味がない、という人がいるけれど、それはその通りだと思う。

実際に、ビジネス書なんて読まなくても仕事ができる人というのはたくさんいる。読んでも、すぐに仕事ができるようになる、というものでもない。
 
どんな仕事でもそうだと思うのだけれど、仕事というのは超具体的な行為なので、ふわっとした対応が許されない。しかも、トラブルや想定外の事態に対しては、個別に対応していく必要がある。

もちろん業種や職種によっても対応の方法は異なるし、全く同じサービスを展開している会社もない。だから、業務マニュアルか何かでない限り、「仕事にそのまま直結する」ビジネス書はないのかな、と思う。
 
でも、そういう本が教えることが全く無意味だとは思わない。そこまで参考になったものはないものの、取り組みの方向性とか、書かれていることを自分の仕事に転用して見えてきたものもある。

最近、精神論というか、「気の持ちよう」や「姿勢」のところで、考えさせられることがある。

ビジネス書の大半が自己啓発書だと思うし、精神論や姿勢に終始する本もたくさんあるのだけれど、意外とそういう部分が重要だな、と思うことが増えてきた。

同じ仕事でも、どのような姿勢で取り組むかで、クオリティが変わったり、自分の中に蓄積するものが変化することもある、ということに気づいたからだ。
 
人は、結構矛盾した行動をとる。年会費を払って、車に乗ってフィットネスジムに行き、ランニングマシンを使う人もいる。

どうせ運動するなら、わざわざ金と時間をかけてジムに行かないでも、もっと合理的な方法があると思うのだけれど、こういうことをしている人は結構いて、しかも自分の矛盾になかなか気づかない。

普段の仕事で、肉体労働をしている人は、それがトレーニングだと思えば取り組む姿勢が変わってくるかもしれない。一見すると意味のあるように思えない仕事でも、そこから何かを学びとろうという姿勢があれば、前向きに取り組めるし、何かが変わるかもしれない。

精神論がすべてではないけれど、合理性を追求して、最短距離で駆け抜けることだけがすべてではない。

いま取り組んでいることが、どういうふうな経験や能力として蓄積されるのかをよく客観視して取り組むことが大事なのかな、と。

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