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ニュースを読むのは時間の無駄?

ここ一年ほど、また熱心に日経新聞を読んでいる。以前は紙の新聞を買っていたのだが、ここ半年ほどは日経電子版を愛用している。

といっても、電子版専用の記事を読んでいるわけではなくて、読んでいる内容は紙の紙面と同じだ。
 
読み方のスタイルも確立してきた。まず、一面から三面までは、社説も含めて、すべての記事を読む。四面からは、大見出しの記事から読んでいく(日経電子版だと、一番上に位置する記事を読む)。

それを投資面まで読んでいって、最後に頭からもう一度見出しをチェックし、気になる記事を拾い読みする。だいたいこれで三十分ぐらいだ。

最近は、転職活動中なので朝に余裕があるため、自宅でやっているが、以前は通勤の電車の中でスマホを使ってこれをやっていた。
 
気になる記事は「クリップ機能(ブックマーク機能)」を使って保存しておく。日経電子版は、ボタンひとつでブックマークすることができて、パソコンからアクセスするとその記事を参照することもできる。

日々新聞記事を読んで、気になるものをブックマークしておき、日曜日になったら、ブックマークしておいた一週間分の記事をもう一度洗い直す。

それで、「これは重要だな」と思った記事を、その中から10本選び、要約とコメントを添えてnoteに記事として投稿する。突然、noteでニュースレビューの投稿がはじまったので、noteを以前から読んでくれている読者にしてみたら「何がはじまったんだ」と困惑されたかもしれないが、これは僕が日々日経新聞をチェックするモチベーションにつなげるための、「アウトプット」のために行われていることである。

ニュースを読むのは時間の無駄だと感じていた時期があって、しばらく読んでいなかった。しかし、最近はとにかく目を通すようにしている。

なんだかんだ、一日に三十分ぐらいはこれに時間をとられているので、おかげで読書量が減ったような気がするのだが、一応メリットがあると考えて続けている。
 
ニュースチェックの基本は、「興味がない記事でも読む」、ということだ。僕は日経新聞を読むときに、ほとんど記事の取捨選択をしない。毎日、重要な記事から順番に読んでいく。

たまに、仕事で必要な情報が載っていたりすることもあるのだが、経験上、日経新聞に載っている情報が直接的に仕事で関わってきたことはない。

新聞に載っているような情報というのは、関係者にとってはもはや「終わったこと」であり、新聞に載ってからはじめて知るようでは、業界人としては失格だろう。新聞に載る、ということはつまり「世間一般の人々が認知している情報」と見做せるので、もはや情報としての価値はない、というわけだ。
 
じゃあなぜ新聞を読むのか。いまは、世の中の「流れ」を知るために読んでいる。人間は、自分に関心のある情報を好んで得るようになるので、気になる情報というのは、わざわざ取りに行かなくても自然と入ってくる。

日経新聞の一面から三面まで載っている情報というのは、世の中の流れとして日経新聞が取り上げている「重要事項」なので、それを知っておくことに意義はある。毎日毎日、欠かさずにそれを読んでいくうちに、世の中の「流れ」が感覚として掴めるようになるからだ。

世の中の流れがわかって何がいいのかというと、「流れが変わった瞬間」がわかるから、だろうと思う。また、「流れ」を知っていると、そこからはずれた動きをするものが出てきたときに、「なぜそれが流れから外れているのか」というのがつかめるようになる。

「この流れであれば、時期はいつかはわからないけれど、こういうものが出てくるだろうな」というのはだいたい予測がつく。そういう感覚を身に付けておくと、逆に、何が本当に着目すべきことなのかが明確になるのだ。
 
noteでニュース記事として取り上げるものは、個人的に「これは重要だ」と思った記事である。完全に自分のためにやっていることではあるのだけれど、参考にしてくれる人がいればいいな、と思う。

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