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リモートワーカーはサボっているのか?

もうコロナは「明けた」のだろうか?

5類に移行してからちょっと経つけれど、確かに人々の意識の変化を感じる。まず、街を歩いていると、あきらかにマスクをしていない人が増えた。

少なくとも東京では、もう3割以上はマスクをしていないのではないだろうか。それに合わせて、自分もマスクをせずに外出する頻度が格段にあがっている。一応念のために携帯はするのだが、一日を通じて全くつけない日も多い。たとえば満員列車などであれば一応するのだが、満員列車でさえしていない人を見かけることも多くなってきた。

コロナの格付けが下がったことにより、リモートワークが減った、という人も多いのではないだろうか。僕の勤めている会社は現在でもフルリモートで全く問題はないが、奥さんが勤めている会社では、リモートワークの頻度について全社的に制限があるらしい。

3年ぐらい前はむしろ自分はリモートワークがない会社に勤めていたので、リモートワークいいなあと思っていたのだが、いまでは完全に逆転してしまった。

奥さんの会社でリモートワークに制限がある理由は何かというと、「リモートワーク中は何してるかわからないから」だそうだ。平たくいうと、「サボっていてもわからないから」ということらしい。

まあ、それは確かに。リモートワークだと、同僚や上司の目がないので、好き放題できる……のは確かだ。

しかし、それは会社にいても同じことでは、ということも思う。会社にいても、一日中何やってるかわからないやつというのはいるものなので、まあ同じことでは、と。

サボるやつは何やってもサボるだろう、ということである。

社会人になって何が一番よかったかというと、自分で仕事のコントロールができる、ということだ。新社会人で、上司に監視され、自由度が少ない、と感じている人もいるかもしれないが、そのうち仕事ができるようになってくると、自由度は増していく。

社会人は学校のようにチャイムが鳴って、いまから休憩です、いまから授業です、という区切りがないので、自分で判断することが求められる。

一応、建前上は休憩は昼休憩だけ、ということになっているけれど、一日じゅう、朝から晩まで根詰めていると倒れてしまうので、適宜「息抜き」はやっているんじゃないか、と思う。タバコを吸う人は、まさにそれを吸っている時間が息抜きになるのだと思うけれど。

サボり倒している人をどうやってコントロールするか、というのはリモートワークだと難しいだろうな、というのは思ったりする。まあ、サボった分だけ、結果という形で返ってくるのだから、すべては自己責任で、ということである。

前も書いたことがあるが、「仕事の報酬は、より難しい仕事」だと思っている。いまやっている仕事で成果を出すと、褒美として、より難しい仕事が与えられる。ゲームと同じで、基本的にはその繰り返しだ。

しかし、難しい仕事をこなすと、自分の経験になるし、給料もあがっていく。転職するときも、「こういう難しい仕事をやりました」とアピールできる。

サボっていると、そういう機会を自分から手放すことになる。それはそれでいいよという人もいるとは思うけれど、簡単な仕事しか与えられないような人生は、自分にはちょっときついな、と思うのである。

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