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メモ帳と翻訳機としての生成AI

一応有料会員なので、日々chatGPTを活用している。といっても、どうやって使うのが一番効果的なのか、というのは目下模索中である。最近の使い方としては、「メモ帳」としてよく使っている。

いや、こんな高性能な生成AIをメモ帳なんかに使うな、という感じなのだが、意外といいのだ。これについて少し書いてみたい。

このnoteに書く内容は、事前にメモすることは基本的にないと以前書いたことがある。理由は、メモにネタをストックしておくと、どういうことを考えていたのかのディテールがわからなくなってしまい、結局書くときにノリきれず、微妙な記事になってしまうことが多かったためだ。

なので、基本的に思いついたその瞬間に書くことを原則としてきたのだが、仕事が忙しくなり、なかなか難しくなってしまった。書く時間はなんとか確保できるのだが、「思いついたときに書く」といっても、自由時間が少ないため、なかなかうまくいかない。

そこで、chatGPTにネタをメモしておくようになった。具体的には、なにか思いついたら、iPhoneのchatGPTのアプリにアイデアを話しかける。すると、chatGPTはそれについてなんらかの返答を返してくるので、それに対して2・3応答しておく。これだけである。

chatGPTも察しがいいので、こちらの考えていることの意図を読み取って、なんらかの返答を返してくれるので、わりと考えていたことをそのままとっておける。最近やり出したばかりなのだが、これはなかなかいい方法だな、と気に入っている。

「こちらの意図を読み取る」精度が高いので、こういったことが成立する。従来のSiriなどでは到底できない芸当だろう。

chatGPTをはじめとする生成AIの進化は目を見張るものがある。文章を書いてもらうとか、校正してもらうとか、ビジネスアイデアを出してもらうとか、いろいろな使い方があるのだが、個人的にいちばん真価を発揮する使用用途は「翻訳」かなと思う。英語を日本語に翻訳したりするなどの翻訳性能はデタラメに良く、ほとんど通訳いらずである。

最近はGoogle翻訳などでもかなり精度は高いのだが、chatGPTは前後の文脈をちゃんと読めるので、翻訳ツールとしては最強である。もちろんGoogle翻訳などに比べるとスピードは若干劣るのだが、十分実用に耐える。

この「翻訳」という作業だが、何も外国語と日本語を変換するだけではない。日本語同士でも翻訳に使えるのだ。たとえばわかりにくい行政文書や契約書など、こんなものどうやって読み解いたらいいんだ、というのをchatGPTに流し込んで解釈してもらえば、必要な部分をわかりやすく解説してくれる。

また、申請書の類もchatGPTに書かせればかなりの省力化につながるだろう。ホリエモンはロケット事業関連で膨大な数の書類を提出する必要があるので、chatGPTに書いてもらうことで省力化しているらしい。なるほど。

就活生であれば、エントリーシートの作成などはお手のものである。もちろん独自の味付けは必要だが、それとてchatGPTと対話しながらやってしまえばいい。すごい時代がやってきたものだ。

わかりにくい行政文書は、読み解くのに相当な国語力を必要とする。そもそも文書をもっとわかりやすくしたらいいのでは、という考え方もあるのだが、chatGPTに読み込ませて解説してもらう、というのはなかなか手軽な手法である。自分も大いに活用していきたいと思っている。

chatGPTは教育に使えると思っていたのだが、まさにそうだ。いまの自分には理解が難しい文章を読み込ませて、説明してもらうやり方はかなりいいと思う。

そんなことをしていては自分の頭を使わなくなるんじゃないか、とも思うが、それでもchatGPTを使いこなすことによって得られる知性は、なかなか本来であれば届き得ない領域になっている。これを活用しない手はない。chatGPTの肩に乗れば、一体どういう景色が見れるのか? ということだ。

ついにこんなことができる時代がやってきたのか、という感じ。あなたはどう思いますか?

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