何が欲しいんですか?
コーヒーのペーパーフィルターをなぜか買い忘れる日々が続いていて、ここ一週間ほど自宅でコーヒーを飲んでいない。
なんとなくコンビニのドリップコーヒーを買う気にもならなかったので、缶のコーヒーを久々に買った。
最近は水を飲むことが増えたせいで、缶コーヒーもほとんど飲まなくなった。
缶コーヒーはいまだにいろんなものが発売されているけれど、味に違いってあるのかなと思う。
喫茶店だとコーヒーの淹れ方にこだわったり、店の雰囲気にこだわったりとさまざまな「ライブ感」を演出する工夫をしていると思うのだけれど、缶コーヒーというのはその場で淹れているわけではないので、ほぼ純粋に味だけが比較対象だ。
そもそも、缶コーヒーを飲む人たちは味を求めている人たちでは無いような気がするので、「じゃあ何で勝負してるのか?」がよくわからない。
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要するにブランドというか、「なんとなく、今これを飲みたい」と感じさせるものがあるかどうかが分水領なのだろう。
いくら味が美味しくても、何かこれを買うような気分にならない、というときはある。例えばボランティア活動でもスポーツでも何でも良いのだけれど、ちょっと外に出ていて、15分ぐらい休憩時間があったときに、ドリップコーヒーが飲みたいかというと、そんなことはないはずだ。
時間もないし、疲れているので、やっぱり缶コーヒーでも飲みながら、スマホをチェックしたりしたいだろう。
そういうシチュエーションであれば、缶コーヒーのほうが強い。甘い味が多いのも、なんとなく納得だ。
そういえば、ミネラルウォーターの世界はほとんどブランディングが全てだと言うことを聞いたことがある。
最近水ばかり飲んでいるので、水の味の違いもなんとなくわかるようになってはきたものの、一般的に水の味には大きな違いはない。少なくとも、企業努力でそれをどうにかできるようなものでもないだろう。
だから、みんなよく知ってるブランドとか、なんかよくわからないけど外国で高い評価を受けているものを買いたい、と思うのだろう。
僕はマーケティングの素人だけど、買いたいと思わせるには、なんとなく「その行動をとってみたい」と思わせるような何かが必要なのかな、と思う。
例えば去年やたらと流行ったタピオカミルクティーなんていうのも、確かにそれがおいしいというファクターはあるのだとは思うのだけれど、行列に並んでそれを買ってインスタにアップするという行動がみんな取りたいのではないだろうか。
そんなふうにコーヒーとか水も持っていくことができればいいのだけれど、そんなにうまくはいかないんだろうな、きっと。
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スタバなんかはそういうのが非常にうまくいってるように思う。スタバが何か舌を噛みそうなよくわからない商品名を開発してるのも、そういうのを頼んでスタバでゆっくりしたいと思う層が受け入れるから、需要があるのだろう。
「商品」ではなく「体験」を売る。マーケティングの世界ではよく言われることだけれど、じゃあ「缶コーヒーの体験」ってなんだろう? と考えると、ちょっと難しいですね。
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