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在宅で仕事はできますか?

2年前に転職をしたのだが、転職した会社は「在宅ワークをかなり推奨している会社」だった(それを基準に転職したわけではないが)。なので、入社して早々、在宅ワークが働き方の基本となり、「仕事」に対する感覚もずいぶん変わってきた。

最初は慣れなかったが、いまではこれが当たり前すぎるほど当たり前になっている。世間のコロナに対する認識が緩まるにつれ、会社に行く頻度は高くはなるだろうが、毎日必ず出社する、という感じにはならないのではないか、と思う。

ごくまれに会社に行くこともあるが、最近ではほぼなくなってしまった。前回会社に行ったのはいつだったか振り返ってみると、10月だった。さすがにこれはすごいな、と。

いまの自分の仕事だと、会社じゃないとできないことはほぼ全くない。

たとえば会議は基本オンラインなので、たとえ会社にいてもオンライン会議に接続して入る必要がある。出社した際、自席(フリーアドレスなので、事前予約制である)で会議すると話し声が気になるので、会議室をとったりもするのだが、それもかなり面倒である。

そもそも、出社のためになんだかんだ往復で2時間前後は時間を使うため、通勤時間がゼロの在宅仕事の利便性は計り知れない。なので、たまには出社したほうがいいと思いつつも、在宅のメリットと出社のメリットを天秤にかけた際、あまり出社のメリットがないため、どうしても在宅に傾いてしまう、というわけである。

在宅なのでダラダラ仕事しているというわけではなく、普通に忙しい。会議が立て続けに入ることもあるし、商談が続くこともある。出張もときどきあるので、当然自宅から出張先まで移動する。

在宅ワークが長いため、自宅の仕事環境がかなり整ってきた。まずは基本だが、外部ディスプレイを使ってデュアルディスプレイにしている。あと、長時間の会議をイヤホンで参加すると疲れるので、会議用のスピーカーフォンを買い、家でひとりのときはそれを使っている。

最近、オンラインの商談も増えてきたので、ウェブカメラと照明も買った。もはや、自宅のほうが設備が充実しているありさまである。

結婚して2年経ったので、そろそろ家のことを考えはじめている。新築へのこだわりはお互い一切ないので、中古物件をネットでいろいろ見ている。見ていると、賃貸以上に中古物件は多種多様だな、と。

たぶんこれからもリモートワークは仕事に組み込まれると思うので、それを見越して書斎というか、仕事部屋があるといいんだけどな、と思っている。部屋は狭くてよく、3畳ぐらいの空間で十分なのだが、そういうのがあるといいな、と。

そこが自分にとっての「知的生産拠点」というか、そういうものになっていくのだろう。

なんだか、個人の個室がオフィスと化しているという点で、ちょっとアメリカっぽいな、ということも思うのである。ただ、在宅ワークが長引くことによる弊害も、これからじわじわと出てくるのだろう、とは思っている。

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