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続・二人暮らしペット可の物件を探したはなし

この記事の続き。

家探しは、週末に時間を見つけて、緩慢に進めていたのだけれど、途中で自分の会社でゴタゴタがあり、転職することになってしまった。それと同時に、自分の通勤のことはいったん考えなくてもよくなったため、住めるエリアが広がった。

エリアが広がったので、逆に選択肢が増えて、余計混乱したところもあったのだけれど、内覧だけは少しずつ進めていった。
 
今まであんまり考えたことはなかったのだけれど、単純に、家の広さが広くなれば家賃があがるわけで、広さと値段の相関関係がひとつの指標になるのではないか、と思った。

どの不動産屋に行っても、広さと賃料は書いてあるのだけれど(当然だ)、平米あたりの単価などについて記載しているものはなかった。また、そういう指標について、仲介会社サイドからも話はなかった。

とりあえず内覧に行って、「ここはまあまあ広いですね~」「家賃も手頃ですね」みたいな話をするだけだった。「広さ」と「賃料」には相関関係があるはずだから、それを分けて考えるとわかりづらいので、家賃と平米で割って、平米あたりの月間賃料の単価を算出して、自分たちなりの基準を決めることにした。

だいたい40平米ぐらいからの部屋を探していたのだけれど、仮にこれが10万円の家賃だとすると、10万÷40=2500。これぐらいを予算にして、判断の基準にしてみることにしたのだ。

これで計算してみると、いま自分が住んでいる部屋は2700円ぐらいだったので、けっこう割高だと思った。とりあえず、最大賃料は12万円、平米単価は2500円前後を目標に、部屋探しを続けた。

中央線沿いがいいということで探してみたのだが、やはり新宿に近づくほど高くなる。同僚も最近、中野のあたりに引越したということで、平米単価を計算してみると、4000円近くだったので驚いた。「そんな計算はしたことがない」ということだったので、次に家を探すときはこれで予算を決めるといいよ、ということを話した。
 
二人暮らしでペット可の部屋紹介は手間がかかるのか、物件数自体が少ないのか、けっこう難航した。どうもピンとくる部屋がない。駅から遠いのと、築年数が古いのは妥協できるのだが、すべての条件は満たしても日当たりが悪かったりした。また、記載してある平米よりも明らかに狭い、と感じるところも少なくなかった。
 
でも、そんな家探しも、決まるときは一瞬だった。最終的には、中央線沿いの三鷹に決めた。

いろいろとデータを比較しているうちは本当は納得していないだけで、「気に入ったもの」というのは、そういうデータの比較をせずとも、フィーリングでスパーンと決まるものだ、と感じた。

まだ住み始めてはいないが、いい部屋が見つかってよかったな、と思う。でも、平米単価でも目標値に入っているし、まあいい物件に「巡り合えた」んだろうな、と思う。妥協せずに、納得できるものを探してよかったな、と思う。

引越し自体はいずれしなければならなかったのだけれど、「物件が少ない」と言われても簡単に妥協せず、納得いくものが見つかるまで探し続けてよかった。

求めるものを求めれば、いつかは手に入るものなんだな、と。

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