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大人数の飲み会を楽しめますか?

先日、かなり久々に会社の飲み会があった。ごくまれに開催され、頻度としてはかなり少ないほうだと思う。だが、久々に参加してみることで、ああこういう感じだよな、というのを思い出した。

部署内ではなく、部署を超えての飲み会である。新しいプロジェクトがはじまるにあたっての親睦会的な立ち位置のものだ。なので当然、はじめましての人も多く、部署内の閉鎖的な飲み会よりは広がりを感じるので、若干の期待を寄せていた。

頻繁に飲み会を開催する風土の会社もあると思うので、そういうところと比較するとかなり穏やかだと思うが、少し思ったところを書いてみたい。

参加者は15名ほどで、一番苦手な人数だった。なぜなら、15名ぐらいになると、会話の人数がどうしても分断されるからだ。分断されてもまだ人数が多い。テーブルは長テーブルに向かい合ってつく形だったため、案の定、会話がふたつに割れた。しかし、割れたあとの人数も7〜8名ずつとかなり多い。自分はちょうど真ん中あたりというか、そのはざまに位置していたため、どちらの会話に参加すればいいのか若干わかりにくいところにいた。

体調が回復したばかりの病み上がりだったため、大事をとって酒は飲まないことにした(もともと弱い)。この最初の一杯が肝心で、最初にビールとかを頼むとエンドレスにビールが注がれてしまう。とりあえず烏龍茶で許容される雰囲気があったので、そこは助かった。

久々の大人数の飲み会に参加してみて、どうも軽い話題が多いな……、と思った。まあ、飲み会ってそもそもそういうものなんだけど。

飲み会があんまり好きではないので、「飲み会の意義」」みたいなことについてはよく考える。観察していると、飲み会が好きな人たちは飲み会でのみ発揮される独特のノリがあるというか、そのノリだけで会話をしているような気がする。それが「楽しめるかどうか」が最大のポイントで、まあ楽しめる人ならいいか、ということだろうか。

会社の飲み会に参加して、そこである程度の人間関係が形成されたとしても、結構限度があるよな、ということも思う。酒の席でのノリと、普段の業務のときとでは空気感が違う。「飲みニケーション(死語?)」という言葉があるが、個人的には「あまり意味はない」と思うほうである。意味があるとしたら、多くても2〜3人の少人数の飲み会で、じっくり話ができるときに限られるだろう。

居酒屋というのはたいてい制限時間があるので、ある程度の時間が経つと自動的に終了となる。これはありがたい。そのまま二次会が開催されるような雰囲気があったので、さっさと退散した。ちょっと速攻で帰りすぎて、そもそも二次会があったかどうかさえわからないのだが、まあいいだろう。

一応社会人を10年以上やっているが、二次会に行っても行かなくてもあまり影響はないことを知っている。みんな酔っ払って、あまりよく覚えていないからだ。

飲み会で何がしんどいかというと、話題が制限されることかな、と思う。例えば「自分の好きなもの」という話題があったとして、本当に自分の好きなものについて語ることが難しい。飲み会の席では「自分の好きなもの」についての話題はけっこうメジャーだが、実際のところ、話題の内容には結構制限があるように感じている。

もし自分が好きなものについて語っても、すでにお酒が入っている人たちがちゃんと乗ってくるか、極めてあやしいところがある。最近の自分の趣味といえば将棋なのだが、飲み会の席ではマイナーであり、極めて暗い趣味である。

先日の飲み会で、趣味としてもっともメジャーだったのが「野球観戦」だった。自分は全く野球に興味がないのだが、日本人は本当に野球が好きなんだなと思わせられる。サッカーは男性同士だとメジャーだが、女性は比較的少ない印象がある。男性同士だと、最近は筋トレなどが多いだろうか。

男女問わずでいうと、アウトドア系の趣味などは比較的こういった場で話されやすい。ゴルフもわりと無難な部類か。やっぱり、ちょっと陽キャ寄りの趣味のほうがいい、ということらしい。

やっぱり飲み会というのは読んで字のごとく「お酒を飲む場」なので、あまり珍しい趣味などを共有しても場違いということになるのだろう。もっとみんながシラフで、それなりに頭が回転する状態であれば、そういった込み入った話題でもいいのかもしれないが。

そんなわけで、大人数の飲み会は苦手です。趣味が合う人たちだったり、少人数だったりすれば、込み入った話ができるのでその限りではないが。できれば、これからもなるべく参加せずに生きていきたい。

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