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なんでもブレスト、とにかくブレスト

ブレインストーミングブレストという有名な発想法がある。思考法や発想法についての本で紹介されることが多いだろうか。研修などでも教わるような気がする。新卒のときの研修でやった記憶がある。

やり方はこうだ。ポストイットなどの紙を各自持ち、制限時間内にテーマに沿って思いついたことを書き出していく。質は気にせず、どんどん書いていく。制限時間がきたらみんなでそれを出し合う。

だいたい、集団でやるイメージが大きいと思う。たぶん本流はそうなのだろう。しかし、ブレストを習慣的にやる会社ならともかく、会議でそんなしょっちゅうブレストをやる会社もないのでは? と思う(業種によるかも)。

いずれにしても、人も時間も拘束するので、そうしょっちゅうできるものではない、と思う。 

僕は個人でブレストをよく行う。いや、「よく行う」というレベルではなく、毎日やっている。朝必ずやるようにしているし、なんなら3回とか、5回ぐらいやる日もある。

一人でやるブレストはシンプルで、まず考えるべきテーマを決める。そして、どのぐらいの時間をそれに充てるかを決める。あとは思いつくままにパソコンのメモ帳などに殴り書きする。

とにかく考えていることをなんでも書く。思いつくことがなくなったら、思いつくまで考える。制限時間があるので、その時間いっぱいまではそれを考えることに集中する、という感じだ。

ポイントは、「書くことがなくなってから本番」ということだ。はいスタートで勢いよく書ける項目は、そもそも以前から考えていたことで、ただ頭の中から取り出しているだけ。書くことがなくなってくると、乾いたぞうきんを絞るように、新しく発想していく必要がある。

何かを思いつくこともあるし、全然何も思いつかないこともある。でも、その時間は少なくとも「何かは考えた」ことになるので、明らかに前進する。今後どう行動すればいいか、ぐらいはまとまることが多い。

何をブレストしているのかというと、仕事をはじめるときに15分間、その日の仕事について書き出す。タスクリストは別途あるのだが、気になっていることとか、中期的に取り組みたいこととか、調べものをしたいこととかをそのときに考えておくと、本来やるべき仕事に加えて、のちのち重要な視点になることを思いついたりする。これが、結構仕事の幅を広げるというか、役に立つのだ。

あとは、顧客との商談前とかにやってみたり。何を話すか、何を確認したいか、みたいなことを整理しておくのだ。アジェンダは別途あったとしても、これをやっておくとだいぶ違う。

ポイントは、あまりカテゴリを細かくするとダメなんだと思う。なんでもいいから思いついたことを思いついた順に書いていく。脱線してもいいし、しょうもないことでもいい。あとから要らないものは削ればいいし、カテゴリもあとで分類すればいい。

漠然としたもの、つかみどころがないテーマも、こうやって頭の中に手を突っ込むように考えてみると、何かは考えられる。たとえば新規事業のプランを考えるとか、直面している課題を解決する方法を考えるとか。

15分だけでも相当考えられるはずだし、1時間ぐらいの時間をとって集中したらかなり脳みそを使うことになるはず(たぶん、ブレストを1時間もやったらへとへとになる)。

それぐらい大変だが、漠然と考えているだけでは到達できない結論にたどり着くことができるのではないか、と思う。

やりなれてくると、ちょっとしたことでもすぐブレストをしたくなる。そうすると、「どんな難解な問題でも、自分はとっかかりがあるんだ」と思うことができて、自由になれるかも。

暗算で掛け算をやるのは難しいが、紙を使えば簡単に計算できるように、紙(パソコン)をうまく使って、自分の思考を広げてみる。

このやり方、あなたはどう思いますか?

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