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絶ってわかる
ファスティングというのをはじめてやってみた。
今まで、なんとなく昼飯を抜いたり、一日一食にしたり、というのをやったことはあったけれど、本格的な(?)ファスティングの実施ははじめてだった。
とはいっても、準備期間一日、実施一日、回復期間一日、というかなりお手軽な入門編みたいなやり方ではあったので、本格的にやっている人からみればほんのお遊び程度かもしれないのだけれど。
実際に食事を抜いたのは一日だけだが、それでも準備期間や回復期間中はある程度の食事制限はしていたので、今まで適当に自己流でやっていたよりは効果があったのではないか、と思う。
実際にやってみて驚いたのは、「空腹になる」ということ以上に、いろいろな身体的な異変が起きた、ということだ。
実質的にやっていた三日間、コーヒーを遮断していたのだが、この「三日間コーヒーを抜く」という行為自体、過去10年以上、経験していなかったことだった。海外出張に行った時、飛行機の乗り継ぎなどで時間があいてしまい、結果的に24時間程度カフェインを摂取しない、ということはあったかもしれないけれど、三日間という期間ははじめてだ。
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結果として何が起きたかというと、ひどい頭痛に見舞われた。はじめ、気圧が下がっているのかと思い、「頭痛ーる」という気圧変動をチェックするアプリで確認したところ、確かに気圧は下がっているようだった。
しかし、次第に動けないぐらい痛くなってきたので、どうもそれだけではないような気がして、カフェインについてスマホで調べてみると、「いきなりカフェインを抜くと、頭痛などに見舞われることがある」ということで、いま出ている症状が「カフェイン離脱症状」に該当する、ということがわかった。
カフェインというのは、行動に強く作用する物質でありながら、なかなかその中毒が自覚されることはないらしい。確かに、今までどちらかというと無意識的にカフェインを摂取していたけれど、こんなに自分がこれに依存していたとは知らなかった。
なんとなく、起きてからコーヒーを飲んで、昼ぐらいにもう一杯、夕方にもう一杯、という具合に飲んでいて、場合によっては、その合間にも飲んでいる。都合、一日で4、5杯は飲んでいたのではないかと思う。
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ファスティングによって体重を減らしたい、というのはもちろんあるのだけれど、それ以上に、「自分はこれに依存したのだ」というのを知らせてくれる、という効果はあるかもしれない。
日常的に摂取していたものを一時的に遮断してみると、普段は見えないものが見えてくるかもしれない。自分は酒もタバコも全くやらないのだけれど、それなりに強いカフェイン中毒者だった、ということはわかった。
奥さんと二人で実践してみたのだけれど、たったの三日間でも、一人ではなかなか続かなかったかもしれない。これからも、月に一回ぐらいの頻度でやっていけたらな、と思う。
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