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毎日投稿で「質の高い記事」を書くにはどうすればいいのか?

noteをはじめてから、「毎日更新」をずっとやっている。日数もだんだん増えて、最近では1200日を超えた。

さすがにこれぐらいの日数をやっていると、「節目の日」があまり訪れなくなる。次の節目は、たとえば1500日とかなので、まだだいぶ先である。まあ、そんなことを気にしながら書いているわけではないのだが。

毎日更新に挑戦する人は多いが、実際には多くが途中でやめてしまうようだ。その理由として、「毎日更新だと、うまく時間が確保できず、質を担保できないから」というのがあるようだ。

しかし、時間をかけたからといって、質が高いものが書けるようになるというわけでもないはずだ。僕は毎日更新を3年以上やっているが、自分なりにそれなりの質のものを書いているという自負はある。要は、時間をかけずに、手際良く書いていけばいいのだ。

毎日更新するためには、無駄な作業を省くのが肝要である。たとえば、記事の構成について、書く前から悩む必要はない。また、記事を頭からおしりまで、言い回しなども含めて完璧な状態で書こう、とするのは効率が悪い。そのやり方だと、「このテーマで文章を書いても、ひと記事になるほどの分量は書けないだろうな……」と考えてしまうこともあるだろう。

僕の記事執筆スタイルは「徹底的な推敲」である。頭からおしりまで、完璧な文章を書こうとせず、何回も推敲することによって、内容を肉付けしていき、論旨を「発見」しながら仕上げていく。

いまのスタイルだと、文章を合計5回、推敲することによって仕上げている。

記事の第一段階はメモ書きからはじまる。Twitterのツイートみたいな感じで、論旨を300字ぐらいで箇条書きにして書く。この300字が記事の「コア部分」となる。

そのメモをベースに記事を書いていく。ここで重要なポイントは、メモ書きを見ながら文章を書くのではなく、メモ書きの「上から修正していく形」で、まず最初の文章を作ってしまう。ここで、とりあえず文字数で1000字ぐらいまで持っていく。

とりあえず1000字あればいいという考え方で、質はまだ考慮しない。この段階で、初期メモから分量は3倍に膨れる。

その1000字の記事をもう一度推敲し、補強すべき箇所に文章を加えていく。これで、文字数は1200字程度になる。ここまで書いたら、いったん記事を保存し、内容はすべて忘れてしまってもよい。

僕は毎朝起きたらすぐに記事を投稿するのだが、朝に「保存してある記事」を呼び出し、またそこで読み返して手を加える。この段階で、1200字だった記事が1500字ぐらいになる。

そして最後に、macbookに標準でついている音声読み上げ機能で、音声を読んでもらいながら、記事を書き直していく。それを2回やる。そして投稿。

これだけやると、もはや最初の段階からは想像もできないぐらい内容が変化しているが、ある程度、中身のある記事をスピーディに書くことができる。

最初から5回推敲することがわかっているため、かなり気軽に書き始めることができる。文章のリズムも、最初はめちゃくちゃである。どうせあとでまた書き直すのだし、最後は音声にまでしてチェックすることがわかっているため、細かいところはすべて無視しながら書いていく。

この記事執筆手法のポイントは、「自分では考えてもいなかったこと」が書けるようになる、ということだろう。最初に頭で整理してから書き始めるのではなく、いったんメモという形で吐き出してから、それを直しつつ、あらためてそのテーマについて考えていく。

自分の頭の中で完結させるのではなく、いったん脳から取り出し、客観的に観察しながら、論旨を追加・補強していく。そういうスタイルなのである。なので、書く前と書いたあとでは、「執筆者である自分の状態」がそもそも変化している。書く過程で、何かしらの発見をしているからである。

それが面白くて、毎日投稿を続けているのかもしれない。

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