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大企業で働くのはラクですか?
相変わらず仕事が忙しい。まあ、それは事前にわかっていたことではあるし、世の中に大変じゃない仕事などないので、特に言うべきことではない気がするのだが。
しかし、ここまで仕事ばかりしていると、本を読んだり、ものを考えたりする時間が減るので、noteのネタも限定されてくる。これはあまりよくない兆候である。
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僕はこれまで中小企業で働いていたが、現在はいちおう大企業に属する会社で働いている。会社の規模が違うと、かなり感覚が変わってくるので、面白くもあるが、肌に合わずしんどく感じるところもある。
中小企業と大企業では、仕事の大変さの種類が違う。考えてみれば当たり前だが、実際に体験してみなければなかなかわからないことだ。普通に考えれば、大企業で力のある会社はなんでもできるように思えるが、実際のところはそんなことはない。
会社というのは、同じようなロジックで動いているようでいて、会社によって哲学が違う。最初の会社は中小企業だったので、わりと自由にいろいろと動けるところがあり、その頃の感覚はいまだに残っているのだが、次に転職した会社は10人規模の小さな会社だったので、自由に動く感覚はさらに強化された。
しかし、転じて今は大きな会社で働いており、組織が大きいがゆえの融通のきかなさにもどかしさを感じるところが多い。
もちろん、会社の中にもいろいろな部署があり、大きな部署もあれば小さな部署もある。なので、会社の規模だけが特性に影響するわけではないが、自分の性格は「大きな組織」「小さな組織」のどちらのほうが合っているのだろうか?
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システムがガチガチになっていると、人間よりもシステムのほうが主、というような感覚である。人間が仕組みを作っているのではなく、仕組みが人間を動かしている、という感じだ。
まあ、人間の意思が首位になりすぎると、逆にやりたい放題になってしまい、不正の温床になったり、権力闘争が起きたりとうまくいかなくなることも多くなるので、「システム化」というのはそうしたものを防ぐための人間の知恵である。しかしそのおかげで、「人間らしく振る舞う」ことを制限されているようにも思う。
しかしそれにしても、組織が大きくなり、システムやルールが強固になってくると、あらゆることに融通が効かなくなり、スピード感はにぶる。その「大きな組織」の最たるものは、やはりお役所だろうか。しかし、大企業の分断された部署も、融通のきかなさにおいてはほとんどお役所みたいなものである。
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中小企業にいた頃は、とにかく競合は大企業だったため、どうやったら大企業の裏をかけるか、ということを常に考えさせられた。
しかし、実際に自分が大企業側に入ってみると、これはこれでそんなにラクじゃない、ということもわかってきた。というより、大企業は大企業なりに大きなビジネスを展開しなければならないし、その仕組みを維持するのもなかなか大変なことなのだ。
考えてみると、どちらが正しいということもない。組織の規模に合わせた考え方があるということで、それにマッチした行動を取らなければならないということだ。そういう意味で、どちらの会社でも働いた経験というのは生きてくるように思う。
人間は多細胞生物なので、細胞のひとつひとつでは何もすることができないが、協力して、大きなことを成し遂げることができる。一方、単細胞生物は、それ単体で生物として成り立っているが、大きなことは成し遂げられない。そういう特性の違いかな、と。
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