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三十代不健康説
なんとなくだけれど、人生のうちで30代って一番不健康な時期なんじゃないのかなと思っている。
もちろん、もともと身体に問題があって、定期的に病院に通っている人は別かもしれないけれど、わりとなんの問題もない人は、30代ぐらいまでほとんど病院に縁がない人が多数派なのでは、と思う。
10代はまだ身体が新品に近いのでそう簡単にはぶっ壊れないし、20代にしてもまだまだ余裕がある。でも、30代になると、10代や20代の延長のつもりでいると、おや? ということが増える。
結果的に、「健康に気を遣わなくてもなんとかなるが、身体に影響がで始める時期」という意味で、一番不健康な年代のような気がしている。
40代以降は、明らかに不具合が可視化されるようになるため、自然とみんな健康に気を使うようになるのではないだろうか。50代、60代ぐらいで、わりとはつらつとしている人の30代ぐらいの頃の写真を見ると、ちょっと不健康に太ったりしていてびっくり、というのはわりとよくあることである。
僕はそんなにたくさん食べるほうではないと思っているのだけれど、リモートワークが中心の生活なので、運動不足で体重が増えてしまった。そこで、九月からは夕食を食べないことにして、夜はランニングをしている(これは春ぐらいからやっている)。
奥さんも、夕食を食べないという部分だけ付き合ってもらっているのだけれど、夕食を作らなくてよくなったのと、食費が浮くのとでなんだかんだこの生活に満足している。夕食を食べない、というのはトータルで見たら生活の楽しみが減るので損をしているような感じがしないこともないのだが、まあとりあえずはなんとかやっている。
慣れると、夜の寝つきもいいし、内臓がしっかり休まって朝の目覚めも悪くないので、このほうが人間として自然なのでは、と思うぐらいだ。体重も、ここ二か月で3キロほど減った。
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健康という概念は難しい。人は、何をもって健康といえるのか。異常というのは、正常な状態から逸脱した状態を言うのだろうけれど、正常な状態を維持していることが健康だというのならば、そもそも現代社会は人類の歴史からみて異常なことだらけなので、むしろその中でも健康でいるほうがおかしいんじゃないか、とも思う。
昔は貧乏人は痩せていて金持ちは太っていたけれど、いまは逆で、金持ちほど健康や運動に投資しているからシュッとしていて、貧乏人は太っていたりする。
一般的に金持ちのほうが高度な医療を受けられて長生きするようにも思えるが、大富豪でも早死にしてしまう人はたくさんいる。
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以前、あるマルチ商法をやっている人たちが周囲にいた時期があるのだが、何かと健康に対するポリシーが強烈で大変だった。「ここの野菜じゃないと寿命が縮む」といって、やたらと高額や野菜を買ったりしていた。あと、「バターじゃなくてマーガリンを食べるとすぐ死ぬ」とかもよく言っていた。
健康も、ある程度まで行くと宗教じみてくるので、ほどほどに、が重要な気がする。「健康体を維持する」というのを意識しすぎる生活はちょっと気持ち悪いので、老人になってもまだ身体が「使える」ように、運動なり食事なりで適度に負荷をかけ、メンテナンスはしていきたいよね、と思う。
人生を楽しむのに、大元の体がぶっ壊れたら話にならない。ほどほどにやっていきましょう。
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