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即レス!

年度の変わり目だからということはないのだが、数か月前からひそかに取り組んでいることがある。それは「即レス」だ。

チャットでもメールでも、なんでも来たらすぐに返す。即答できない場合は、そのように返す。とにかく、なんらかのレスポンスをする。

即レスするということは、基本的には「見た瞬間に処理する」ことになる。見てしまったら、何かを判断し、返す。返すのが億劫になって、一度画面を閉じてしまったらそれは即レスではない。

あとから対応しよう、ではなく、見た瞬間にレスをする。簡単なようだがなかなか難しい。

最近、noteのコメント返しも即レスを心がけており、すぐに返信していることに気づいた人もいるのではないだろうか。タイミングによっては、コメントがついた10分後ぐらいには返信をしていたり。

以前は記事を投稿する時にまとめて返すようにしていた時期もあったのだが、やっぱりこれだと受け取る側は時間がかかるのでよくない。そもそも、「見る」「返す」の2段階行動だとこちらのタスク量が増えてしまう。「見た瞬間返す」だと、ひとつの一連の動作で済む(別にコメント返しをタスクと思っているわけではないけど)。

いまは仕事の大部分がメール・チャット・電話だ。実際会うこともあるが、比率としては低い。仕事内容にもよるが、メールとチャットで8割ぐらいの比重だろうか。

とにかくレスが遅い人というのはどの職場にもいて、全然返事がこないと、相当イライラする。一日放置ならまだいいほうで、3日ぐらいしてから返事がくるケースや、そもそも永久に返事がこないケースもある。すごく腹が立つが、反面教師にしているのである。

ゲームディレクターの桜井正博は、ゲームのチェック依頼をメール受付にしており、即日のレスを心がけ、実践しているらしい。

最近のゲーム開発は何百人規模だし、細かいチェックなどを含めると膨大な量に及ぶと思うのだが、それを一日で返しきるそうだ。とんでもないことである。

もちろん、本人が言っているだけなので実際にどうかはわからないのだが、桜井さんならやってるんだろうな、という「凄み」がある。YouTubeで言っている内容なので、当然スタッフも見ているだろうし。

やっぱり基本は判断の速さなのだろう。見た瞬間にレスができるということは、見た瞬間に判断できるということ。

これをやるうえで難しいのは、何らかの決断を要する場面だ。また、どうしても気が重いタスクというのはあるもので、それも即レスで対応するのは難しい。

たとえば午前中のうちに返さなければならない気が重いタスクを、その日の夕方まで引きずり、明日やればいいや、と先送りにしてしまうことがある。謝罪だったり、交渉だったり、なんでもいいのだけれど、気が重いことはついつい後回しにしてしまう。

でも実際は、引き伸ばしていいことなんて何もない。見た瞬間に判断して返す「即レス」を実践すれば、そもそも「気が重い」という状態さえ存在しない。それが仕事ができる人なんだろうな、と思う。

即レスをしない理由として、「こいつ、暇なんじゃないかと思われるかもしれない」という懸念があることに気づいた。仕事のレスでも、あまりにも早く返すとそう思われそうで嫌だな、と思うことがあった。

でも、実際に自分が他人から即レスがきてそう思うかというと別にそうでもないな、と思い直した。レスが早いことにネガティブな要素は何もない。むしろ早く返事がくれば、それだけ話も早く進む。基本的にはメリットしかないのである。

たぶん即レスできないことも世の中にはあると思うのだが、極力即レスできるように訓練していきたい。これが持続できるかどうかも、訓練次第なのでは、と思っている。

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