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勉強に必勝法はあるか?
何やらすごい経歴の人が、「効率の良い勉強方法」について語っている動画を見た。
効率のいい勉強方法を紹介すると言うので、なんとも胡散臭いなと思ったのだが、実際見てみると、良い動画だった。曰く、巷で言われている勉強法のように、何回も教科書を読み込んだり、マーカーを引いたりするのはじつはかなり非効率だ、ということらしい。
というのも、人間はただインプットするだけでなく、アウトプットするときに脳が活性化し、記憶に定着する性質があるからだそうだ。確かに言われてみればそんな気もしてくる。
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なので、一番効率の良い記憶の方法は、自分で自発的に覚えた内容を思い出すことらしい。もちろん、問題を解くのも有効だし、暗記カードなどを使って思い出すのも良い。
だが、一番効果的なのは、ただの白い紙に自分が読んだ本の内容を記憶頼りに書き出す、という方法なのだそうだ。
問題を解いたり、暗記カードを使ったりする勉強法は、そもそも「問題」という「とっかかり」があるが、そういったとっかかりが一切なく、全てを自力で思い出して書きつける、というのはかなり難易度が高いと思われる。
少し考えてみればわかるが、何もとっかかりがない状態だとほとんど何も書きつけられないのではないだろうか。自分が何も覚えていなかった、ということがわかるだろう。
そういえば、ホリエモンも、東京大学に合格するために受験勉強をしていた時、自転車をこぎながら、自分が覚えた英単語を暗唱しながら走っていたというが、これを知らずのうちに実践していたということなのだろう。
絵を描く人でも似たようなトレーニング方法がある。実際の風景や写真を見ながら模写するのではなく、記憶を頼りに絵を描いてみると画力が向上するというのだ。それも、このやり方に近いと言えるだろう。
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もし今の自分が学生時代の自分に何かアドバイスすることができるとしたら、まず真っ先に、「先生の教えている授業の内容をちゃんと聞け」と言うだろう。
教師は、自分が考えていた以上に、勉強についてよく知っている。それは当たり前のことで、生徒側は授業受けるときには完全に初見の情報に触れるわけだが、教師は学生の時にすでにそれを習ったことがあるという事実に加えて、教師として何年も同じことを教えているので、その分野については完全にマスターしていると言ってもいい。
特に、この辺がつまづきやすいポイントだとか、ここを押さえておけば全体の理解が深まるといったツボについてはかなりノウハウがあるだろう。
なので、先生がこれは重要だと言うところは本当に重要なところだ、ということができる。「はい、ここテストでますよ〜」的なやつである。僕はあまのじゃくな性格というか、そういうのあまり気にしないというか、半ば無視していたので、非常に効率の悪い勉強をしていたように思う。
そういうツボを気にするのではなく、教科書の内容をもっと網羅的に勉強するのが重要だと思っていたのだ。全く馬鹿なことをした。
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冒頭の勉強方法に乗っ取るならば、先生の授業を思い出しながら、記憶頼りに自分で授業を再演するというのが最高の勉強方法だ、ということになる。
ものすごく難易度は高いと思うが、それができたとしたら、間違いなくトップクラスの成績になるだろう。
学生諸賢におかれては、ぜひ参考されたし!
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