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無料コーディネート素材

↑この記事の型紙を使って、カラーリストにコーディネートを作成していただきました。想像以上の幅広さを実感し、驚きました。
ご協力いただきまして、ありがとうございます!!


型紙 + ドレープ(折ったり重ねると表情も出る) + レース・ヒョウ柄等の服 or 素材感 + アクセサリー

組み合わせと発想次第で、無限のコーディネートが作れます。

この記事にある画像は自由にご利用いただけます。よろしければ、SNS等でご活用ください。画像は後半に。

日本の美意識とデフォルメコーディネートの相性

「日本美術の核心」を読んで、なるほどなと腑に落ちることがありました。

学校教育のせいなのか、西洋のリアルな絵が「すごいもの」と刷り込まれて、あんな威圧的なもの描けないから、絵なんて・・・と思う日本人は多いと思います。
ただ、そんな日本には、アニメやマンガなどの、世界に誇るべきポップカルチャーがあります。浮世絵は、ゴッホなど多くの西洋画家に影響を与えました。

日本の絵画は「かざり」と「遊戯性」が重要なキーワードだそうです。

鎌倉時代などに、海外からリアルな絵も入ってきて、古の絵師はリアルも試みる。ただ、流行らない。何か違う。
伊藤若冲は動植綵絵はリアルですが、ファンタジーで網膜に映るものをそのまま描いているわけではありません。

西洋絵画が威圧的なのは、宗教・権力者がお金をかけて、自分の凄さを誇示するためのものだから。
日本がポップでゆるくて素朴なのは、庶民が楽しむためのものだから。

大津絵にせよ浮世絵にせよ、庶民が気軽に買える工夫がされていて、小金持ちは円山応挙の工房の、かわいい犬の小幅を買ったりする。

なるほど、庶民が楽しむ文化が受け継がれてきたのが、日本。

さらに、海外から入ってきたものを、自分たちの中に取り入れて、魔改造してしまう。
漢字やひらがな・カタカナ、各地のB級グルメ、ゆるキャラ・・・

ブルベ・イエベ・プチプラなども、モデルや芸能人、お金持ちや上流階級だけが楽しめるものではなく、誰でも、そんなにお金をかけずに楽しめるので、流行っているのだと思います。

今回のコーディネートも、型紙でデフォルメされたポップなものです。
だからこそ、かわいいと思いますし、想像力を刺激して広がりを生んでいる気がします。
また、誰にでも簡単に作れるのが、とにかく利点だと感じます。

絵と違って、カラーはハードルが低い

カラーは、絵と違って
「こんなすごい絵は描けないから、私には無理」
ということにはなりません。精神的ハードルが低いです。

上野リチ ソラマメ壁紙模写

上記の絵は、上野リチさんの図案です。素晴らしい構図・シンプルで美しい配色が大好きで、これなら描けるかなと思って模写しました。
3時間ほどかかりました。だいたいの人は時間があっても、こんなことしません。
なんだか大変そうだから。

大人になると、塗り絵すら面倒だと思ってやりません。

ただ、カラーの仕事は違います。
絵筆をたくみに操って、上手い絵と呼ばれる、みんなが固定概念で持ってて、それなりに評価されてしまう、駆け出しのころは特にSNSで発信するのはおっかない「作品」を作る必要は無くて、カラードレープを買って操れれば、誰でもアーティストとして表現できるのです。

つまり、何歳からでも、どんなキャリアでも、「色」という最小単位だけで、自己表現できて、他の人に喜んでもらうことができます。
だから、40-50代で始める方も多いです。
子育てで仕事を辞め、セカンドキャリアで始める方も多いです。

ハードルの低さゆえ、カラーの仕事の必須ツールだと思われるIllustrator使う人は極々少数で、自分でファッションイラストを描いたり、webページをデザインできる人も極々少数です。

そんな中、今回の型紙コーディネートは、
「デフォルメ・シンプル・かわいい・素朴・簡単」
が揃っているから、機能すると感じました。

これらキーワードが揃えば、誰でもアーティストになれます。

物を買うというのは簡単な方法で、成功している方は、様々な道具を買って試しています。経費で落とせるというのもありますが・・・・

今、企画を進めている化粧品も、カラーリストが、表現の幅を広げられるツールにしたいです。

以上、ただの小面倒な個人の感想でした。
以下の画像は自由にご利用ください。

色を切り替える位置で、イメージが変わります
このドレープの折り方、参考になります
色を切り替える位置で、イメージが変わります
レース素材を使うと
グレンチェックを使うと
ヒョウ柄の服+ドレープ
基本のドレープ単体
アクセサリーと足元の切り替え
アクセサリーと足元の切り替え
アクセサリーと4色切り替え
アクセサリーと足元の切り替え
トップスとボトムスの素材感の違い
型紙を使うだけで、立体感が出ます