見出し画像

【やはばYYアカデミー2023】第2回 受講レポート〜講師:矢巾町議会議員 高橋敬太さん〜

今回の講師、高橋敬太さんは、まだ記憶に新しい4月の矢巾町議会議員選挙に出馬し、見事TOP当選した、新人議員さんです。
去年までは「イチ町民」として、このYYアカデミーに参加したり、カダり場に参加したり、矢巾町主催のまちづくりワークショップに参加していました。
そんな敬太さんが「議員」という職に挑戦した背景をどうしても伺いたくて、今回講師をお願いしました。

緊張してましたね・・笑

※この先は、執筆者の感想です。議員という職や仕事についての感想も、執筆者の個人的感想であることをご理解ご了承いただきたく思います。

この地の未来を考えることは、大切な子どもたちの未来を守ること

元々は内気で、積極的な性格ではなかったと言います。そんな敬太さんが矢巾町に想いを強くしたのは、3人の子供を育て始めたから。
この子たちが育っていく矢巾町はどうなっていくんだろう・・・。
自然と矢巾町のまちづくりに興味を持ったそうです。
そして、矢巾町広報で募集していた「第7次総合計画」の策定委員の公募の記事を見つけ、応募したことがきっかけで、矢巾町のまちの現状を知り、地域の声が反映されている矢巾町のまちづくりに感銘を受けました。
気づくと、「このまちを良くしていきたい」と想い行動している人たちがたくさんいることを知った敬太さん。
話を聞きに行ったら迷惑かな・・突然行ったらびっくりするかな・・という思いが過りましたが、ある本に「図々しさは愛嬌だ」とあったそうで、そうか!と、自分も積極的に会いたいと思った人には会いに行き、話を聞きたい人には連絡を取ることにし、行動を続けます。

お隣の盛岡市や矢巾町でたくさんの方と出会い、それぞれの立場や所属のお話を聞いていく中で、地域は変わっていくんだ!ということを痛感した敬太さん。自分にも何かできることはないかと、勉強と行動を続け、「議員」という職に挑戦することを決めたそうです。

敬太さんは3人の男の子を育てるお父さんでもあります。

自分の目で見て判断することが、「責務」

今の悩みは、地域の現状を見に行く時間がうまくつくれないことだと言います。
人ずてに聞こえてきたものは、鵜呑みにせず、まずは自分の目できちんと確認したいと、敬太さんはなるべく現場を見にいき、その現場の人たちの話を聞くように意図的に取り組んでいます。
実際、敬太さんが議員になった後も、私も何度か敬太さんとお話ししています。今課題と感じていることや、実際やっていて難しいところ、そしてもちろん良いところや変化を感じるところも、色々とお話しさせていただいています。
「それが自分の責任だと思うから」とサラッという敬太さん。
人の大切な時間を自分の「図々しさ」のために使ってもらっているのだから、絶対にその人に何か得になることをお返ししたいんだ。と、自分の目で見て耳で聞いたて感じたことを、何よりも大事にしていらっしゃいます。

「人に聞く前に、自分で調べられることはしっかりと自分の足で調べて、自分の目で見たものを根拠に話をしていきたい。調べてわかることを誰かに調べてもらうことは、その人の大切な時間を拘束することだから。」

この敬太さんのポリシーは、敬太さんが地域の皆さんから信頼を勝ち取った根源なのかもしれません。

とはいえ、多忙な議員という仕事。そして副業、子育て。。
正直大変ですよと笑う敬太さんですが、
しっかりと時間を作って地域と向き合うことの大切さを理解して取り組もうとしている敬太さんだからこそ、「時間のつくり方」を悩んでいるのかもしれません。

議員は「肩書」ではなく「職業」

「議員」という「職業」を若者が選ばないのってなんでなんだろう。
敬太さんは議員になったあとに、そんな疑問にもしっかりと向き合うことにしたそうです。
敬太さんは今、臨床検査技師を副業でしながら議員という職業を全うしています。
給与の問題、環境の問題。
議員職にもさまざまな課題があるようです。
一般企業と同じだなと感じました。
仕事として、覚悟と責任を持って「議員」という職務を全うする。
「議員」という仕事が若者にとって新たな選択肢になる日は近いと感じてしまうほど、目から鱗でした。
やはり「若い世代」が挑戦し、その体験をもって言葉にして発信することの意味を大いに感じました。

アカデミー受講者から見た、「高橋敬太」という人

去年まで「仲間」だった敬太さんの挑戦は、私たちにとっても嬉しいものであり、そしてこんな真剣に地域のことを考えてくれる人がいるんだということが、参加者のみなさんにとっても励みになりました。
終了後には、続々と敬太さんに駆け寄り、声をかけているのが印象的でした。
参加者アンケートには、参加者から敬太さんへのメッセージがたくさん書かれていました。

・一生懸命お仕事していると肌から感じました。お身体に留意して活躍してくださいね。
・二期、三期続け、思いを結果に出せばい良いのではと思います。
・「負けてられないな」とマジで思いました。
・若いエネルギーを感じ頼もしく思います。やりたいことがたくさんあるのだろうと思います。お身体を大切にして、これからの活躍を期待しています。
・これからもどんどん聞いて回ってください。現場で聞いて、尚且つバランスのいい耳をずっと持っていてください。
・若い議員が3人も出てきたので、協力して議会改革をしてほしいです。
・とても楽しいお話でした。目線も住民目線でいいと思いました。

やはばYYアカデミー 参加者アンケートより

執筆後記 「信頼とはなんだろう・・」

人からの「愛され力」や、「愛嬌」「カリスマ性」・・こういったものって、どうやったら身につくのだろう。。
と、敬太さんのアカデミーを見ていて思いました。

そこで思い出した言葉があります。

愛され力は先天性が3割で、残りは努力と「愛し力」の還付

誰の言葉だったか忘れましたが(←おい笑)この言葉を急に思い出しました。
敬太さんの愛され力、カリスマ性は、明らかに「愛し力」の還付だと思います。
自分がお世話になった人、大切な人、家族、地域の皆さん・・自分に関わってくれる一人一人を本当に大切にしている敬太さんは、もはや愛情深いってことなんだろうなと思います。

そしてもう一つ思うのが、「信頼をえる」って本当に大変だということ。
「信用」と「信頼」って世の中にはあります。
その二つは似ているようで違う。
ある人に教えていただいたことがあります。
信用は一方向。信頼は双方向なんだよと。だから「信頼関係」という言葉はあるけど「信用関係」という言葉はないんじゃないかなと。
人に信用されて、その後にその人との間に信頼が生まれる。
信用されるためには自分が頑張ればいい。でも、信頼されるためには、双方の努力や歩み寄りが必要なんだと思うのです。あくまでも「双方の」。

議員という仕事は、多大な影響力があり、選挙で選ばれる、大事な役目だと思います。
選んだ私たちにも責任がある。

地域の中に、信頼関係が溢れる。
そんなまちだったら、自然と地域に笑顔が溢れていくのかもしれませんね。

おまけです。

感動しました。。

アカデミー終了後、参加者の皆さんが、こちらが何も働きかけしてないのに、「今日カダルさん人手不足じゃない?いいよいいよ、みんなで片付けようぜ!」と言って、会場撤去を手伝ってくれました。
もうね・・・ありがたすぎて。嬉しすぎて。
ほんと大好きですわ。皆さん本当にありがとうございます。
こういうのを見ると、今までやってきたことも無駄でないなと感じますし、もっともっと頑張らねばと思います。

以上、文責:ふじおかゆうこ でお送りしました。

次回のアカデミーは11月5日(日)14時〜 やはぱーくにて
矢巾町高田にある電気工事屋さん「杜陵テクノ株式会社」の川村武司社長を講師にお招きし、私たちの生活に欠かせない「電気」について色々教えていただいたり、社長の思いや会社のビジョンなどをお伺する予定です。
電気代高騰を見て見ぬフリなんてできなくなってきた最近・・。
地域の電気屋さん=電気のプロに学んで、賢く電気と向き合うきっかけになればと思います。

まだまだ参加者募集中!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?