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超短編小説

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#恋愛

超短編|執拗な元カレ

超短編|執拗な元カレ

 別れるとき、彼がこれ程まで執拗に私の邪魔をしてくるとは思っていなかった。
 昇進の話が立ち消えになり、良い雰囲気になりかけた男性に振られ…それらはみんな、彼が裏から手を回していたのだ。

 「何よ、もう!私の幸せを願っていくって、言ったじゃない!」

 怒りに任せLINEを開くとそこには、
『君の幸せを折っていくよ。』

超短編|ダンス

超短編|ダンス

 「あなたも、ダンスやってみない?」しなやかな動きを見せながら、僕の片思いの相手が言う。
 教えてくれるの?「もちろん。」

 初の稽古場でも、君はさりげなく僕の手を取り、告白するには良い雰囲気。よし!言うなら今だ。あ、あのさ…
「あなたにね、相談に乗って欲しいとずっと思っていたの。彼のことで…。」

 やれやれ。どうやら僕はまた、君に踊らされたようだ。