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一級建築士学科試験 独学 使用教材①

こんにちは。やぎ座の人です。
社会人2年目で、令和4年度の学科試験に、独学で合格することができました。

前回の記事では、一級建築士の学科試験に独学で挑むには、テキスト選びが重要だと紹介しました。

今回の記事では、私が実際に使用して、役に立ったなと思う教材を紹介したいと思います。

メイン教材は「2年前のTACオリジナル教材」です

私のような実務経験が乏しい受験生は、1級建築士学科試験に必要な知識が一通りまとまっているテキストを一つは持っておいた方が良いと思います。

はじめは「スタディング  建築士講座」のテキストを使用していたのですが、コンパクトにまとまりすぎており、全くの初学者であった自分には、内容が薄すぎるなと感じました。

なので、初学者には、内容が濃くても、建築士試験に必要な知識が体系的に学べるテキストをオススメします。具体的には、やはり大手資格学校(日建学院、総合資格など)がまとめているテキストが、わかりやすくまとまっていて良いかと思います。

大手資格学校のテキスト入手方法

資格学校に通わずにテキストを入手するには、

  1. 先輩から譲り受ける

  2. フリマサイトで購入する

  3. 資格学校から購入する

といった方法があります。

周りに一級建築士合格者の方がいて、テキストを譲ってもらえるようであれば、ぜひテキストをもらってください。テキストをもらえるような人がいないという方は、フリマサイトで探してみましょう。かなりの数が出品されているかと思います。

私もテキストはフリマサイトで購入しました。
相場は、全教科揃っている前年度のもので、1~3万円といったところかと思います。

しかし私は、数万円でも高いと感じてしまったため、数日間サイトで粘った結果、2年前のTACオリジナル教材を4000円程度で入手することができました。

このテキストを読み込み、過去問で演習するというのが、私の勉強方法の基本でした。正直、テキストと過去問さえあれば、最低限必要な教材は揃っているのではないかと思います。

ちなみに中古品は受け付けないという方については、少々お高いですが、各資格学校の独学支援コースを受講して、テキストを入手するという方法もあります。

どの学校のテキストが良いのか

一級建築士の資格学校といえば、総合資格と日建学院の二強というイメージが強いかと思います。私もそのイメージが強く、できれば大手二社どちらかのテキストが欲しいと思っていましたが、1万円以下で入手できるものがなかったため、安く入手できたTACのテキストを購入しました。

実際にTACのテキストを使用した感想ですが、一級建築士に必要な知識は十分に網羅されていると思いました。

一度、令和3年度の一級建築士試験に失敗した後に分析してみたところ、令和3年度試験では、TACのテキストを読みながら解けば、9割以上の問題は正解できました。

実際に私が使用したのはTACのテキストですが、もちろん実績もある大手二社のテキストでも問題ないかと思います。大手二社に通学している知り合いにテキストを見せてもらったところ、イラストも多く、内容も濃いものでした。

ちなみに以前使っていたスタディング のテキストは、テキストを読みながら問題を解いても、合格ラインギリギリの点数しか取れなかったため、「スタディング 建築士講座」は、いらない部分は切り捨てて、最低限の勉強で合格するためのテキストだったなと感じました。このやり方が向いている方以外は、無難に大手資格学校のテキストを使用することをオススメします。

年度が古いテキストを使用しても問題ないか

フリマサイトを覗けばわかるのですが、年度が古いテキストの方が安いです。
建築士試験は、毎年法改正等で微妙に内容が変わっていき、古いテキストの知識を使うと、誤った解答をしてしまう恐れがあります。

例えば最近では、建設業法が改正されたため、監理技術者の配置が必要な下請金額が6000万円以上から7000万円以上に変わりました。(建築一式工事の場合)
なので、令和4年度の試験では「下請金額6500万円で受注した建築一式工事に監理技術者の配置が必要か」という問題は「○」が正解なのに、令和5年の試験では「×」が正解になります。

しかし、このような事態が発生するのは、法規を除けばごく一部です。
法規以外の科目では、古い知識で解答してしまい間違いとなるケースは、1問あるかないかくらいかと思います。

なので法規以外の科目は、多少古い年度のテキストを使用しても差し支えないかと思います。もちろんあまりにも古いテキストを使用することは問題ありかと思いますが、2~3年前のテキストであれば大きな問題はないかと思います。

しかし法規は法改正が毎年のように発生するため、古いテキストを使用するのは、少しリスキーかと思います。私も法規は古いテキストは使用せずに勉強しました。(法規のみは他の科目と勉強方法も使用教材も異なるので、また別記事で勉強方法について書きたいと思います。)

過去問は公式サイトから入手したものを使用

一級建築士学科試験の勉強においては、過去問を解くことがとても重要です。過去問の入手方法もいくつかあるのですが、私は試験元である「建築技術教育普及センター」の公式サイトからダウンロードして入手しました。

無料で10年分の過去問をダウンロードできます

なんと試験元の公式サイトでは、平成25年から令和4年の試験まで、10年分の過去問を無料でダウンロードできます。10年分も解けば、合格に必要な十分な演習量は確保できるかと思います。

メリット① 実際の試験感覚がつかめる

無料で入手できるのは大きなメリットですが、そのほかにも公式サイトからダウンロードできる過去問にはメリットがあると思います。

基本的には市販の問題集は、単元ごとにまとまっているものが多いかと思います。一級建築士の試験問題は、年によって多少違いはあるものも、単元の出題順というのは大まかに決まっているように思います。

例えば構造だったら、最初に力学、次に構造設計、次に木造…など、何となくの流れがあります。この流れを掴んでおくことが、個人的には本番でいつも通りの力を発揮するには、必要なことではないかと思います。

特に法規については、時間がシビアなため、30問の中での時間配分が重要になってきますので、特に流れをつかむことが重要です。

メリット② 何回でもまっさらな問題がダウンロードできる

過去問は一回解いて満足するのではなく、何度も繰り返し解くことが重要です。冊子になっている問題集だと、1回書き込んでしまうと、何回も繰り返し解くことが困難です。

しかしダウンロード型の問題集だと、何回もダウンロードできるので、繰り返し同じ問題を解きやすいです。

私はiPad に各年の過去問をダウンロードして、何回も同じ問題を解きました。

デメリットは解説がないこと

公式サイトで公開している過去問は、正解は掲載されているのですが、解説はありません。解説がないので、なぜこの問題の答えがそうなるのか、テキストなどで調べるという作業が発生してしまします。

調べる作業はそれなりに時間がかかるので、効率的に勉強をしたい方には、解説がないことはデメリットになってしまうかと思います。

しかし、私はこの調べる作業が、大きな学びになるなと思いました。自分で調べることで、より過去問への理解度が増したなと感じます。

過去問の詳しい活用方法については別記事にも書こうと思います。

まとめ

まとめると、私が一級建築士学科試験のメインで使った教材は、以下の通りです。

  1. 2年前のTACオリジナル教材

  2. 公式サイトからダウンロードした過去問

そのほかにも、苦手な部分には補助教材として、いくつか教材を使用したため、そちらについては、次回の記事に記載したいと思います。



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