夢を叶える覚悟とは?「ドキュメント宇宙飛行士選抜試験」
本気で夢を追いかける大人は最高に格好いい。
昨日は「宇宙飛行士の日」だったそうです…!
宇宙飛行士というと華やかな職業ですが、その夢を叶えるまでには多くの情熱や葛藤、泥臭い努力、そして「宇宙が好き!」という純粋な気持ちが存在します。
謎のベールに包まれた宇宙飛行士の世界を覗いてみましょう!
ドキュメント宇宙飛行士選抜試験
著者:大鐘良一、小原健右
出版社:光文社
2021年、JAXAが第6回宇宙飛行士選抜試験を行うことを発表して話題となりました。なんとこれは13年ぶりの募集!
最初に宇宙飛行士選抜試験が行われたのは1983年。そこから41年間でたったの6回しか行われていません。
この本の中でも募集が出る度に試験を受け続けている方が出てきます。何度落ちても挑戦する姿や、年齢制限も迫る中で最後の受験になるかもしれないという焦りが伝わってきます。受験者1人1人にドラマがある。それが宇宙飛行士選抜試験です。
「ドキュメント宇宙飛行士選抜試験」は前回の第5回選抜試験のファイナリスト10名を追ったドキュメンタリーです。
主に「閉鎖環境施設」での共同生活試験と、NASAでの面接・訓練試験の2つの場面が描かれます。この本の読みどころは3つ!
①リアル宇宙兄弟の世界!
「閉鎖環境施設」は宇宙船さながらの閉鎖空間で課題をこなしながら共同生活を送る、実戦に近い形式の試験です。むっちゃんや真壁さんも受けてましたね!ストレス環境の中で問題が起きた時にどう解決するのか。積極的に話し合いに参加できているのか。協調性はあるのか。様々な角度から審査されます。
学生時代の就活では「リーダーを務める人が有利」という感覚があったんですが、一つの団体において必要な資質はリーダーシップだけではない。フォロワーシップも同じくらい重要なんだとこの試験を通して気付かされます。
②宇宙にかける想いが熱い!
キャリアを重ねたエリートの彼らはどこか住む世界が違う人というイメージ。でも宇宙や宇宙飛行士になる夢を語る時には子どもの顔が現れます。その無邪気さや純粋さを持ち続けられる人だけが夢へ挑戦する切符を手に入れられるのかもしれません。
試験で良いところを見せようとして失敗する人もいて、当たり前だけど同じ人間なんだな〜と思えて親近感が湧きます。
③全てを捨てる覚悟はあるか?
宇宙飛行士になるには全てを捨てる覚悟が必要です。
例えばキャリアを捨てる覚悟。宇宙飛行士を目指す人たちは医者やパイロット、エンジニアが多いです。安定した収入やこれまで築き上げてきたキャリアを全て捨てる必要があります。
例えば家族の人生を変える覚悟。宇宙飛行士の訓練はNASAで行われるためアメリカに移住することになります。それに伴い、家族の環境も大きく変化します。自分の夢に家族を巻き込んでも良いのか?葛藤が続きます。
そして、命を懸ける覚悟。スペースシャトルでの死亡率は66分の1と言われています。航空機の死亡事故は100万分の1なので、それよりも遥かに高い死亡率…。宇宙でのミッションが危険なのはもちろん、打ち上げや着陸でも命を落とす危険があります。
キャリア、家族、そして命。この夢を叶えるためには多くの犠牲と覚悟が必要です。それでも宇宙飛行士を目指すのはなぜなのか?答えは読んで確かめてみてくださいね。
この本を読んでいると、今の自分は全力で生きられているのだろうか?と、自分に問いかけたくなります。キャリアをしっかりと重ねた大人たちが本気で夢に挑む姿に勇気をもらえると共に、その懸命さに心が震えます。わたしにとって人生のバイブルのような一冊です。
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絵を描く記事を書いてみたい!そんな思いをずっと抱えていたので書いてみました。わたしは絵が苦手なのでなかなか踏み出せずにいましたが、人間思い切りが大事デスネ…
iPadで絵を描いたこともなくコマ割りもよく分からないし、そもそも絵を描くソフトも分からないので完全に見よう見まね。一体みなさんどうやって描いているんだろう?絵をたくさん描かれている方尊敬です!
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