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社会人二年目振り返り - メルカリに転職しました

2020年1月にグロービスを退職し2020年2月からメルカリで働いています。

去年と同じように一年の振り返り記事を書こうと思ったのですが、転職活動に費やした時間が長く、それに関する内容がほとんどを占めてしまうので、転職エントリとして書くことにしました。(去年の振り返り記事はこちら

2019年の大きく分けると春と秋に転職活動をしていました。
2019年末に一年の振り返りを行ったのですが、4月から12月までほぼ途切れずに活動をしていました。自分でもその時初めてそのことに気づき、その長さに驚きました。今振り返ると、自分の今までの人生でも最も困難な道のりの一つだったように思います。

今回の転職が自分の人生にとって大きな転機であろうという思いから当時の心境含めて残しておきたいと思い、記事を書きました。

私について

2018年に新卒でグロービスに入社し、データサイエンティストとして働いていました。私が入社したタイミングではデータ分析基盤ができ始めたくらいのタイミングだったので、データサイエンティストと言ってもワークフローエンジンを用いたDW構築や可視化に始まり、社内でSQL勉強会を運営したりとデータ活用の土台を整えるところからのスタートでした。

世の中で認知されているデータサイエンティストっぽい業務ができ始めたのは2019年に入ってからで、主に自社サービスに組み込む推薦システムを担当していました。特にこの案件は、周りの方の力をお借りしつつではありますが設計、コーディング、デプロイまで一通り自分がメイン担当で行ったもので、とても印象深いです。初めてのリリースの時、自分で考えて作ったものが実際のサービス上でユーザーさんに新しい体験を提供していると考えると感慨深いものがありました。

また、たまにイベントに登壇、運営などもさせて頂きました。

振り返るとデータ分析系業務の上流から下流まで、幅広く経験させて頂いたと思います。また、上のようなイベント登壇や運営をさせて頂けたのもデータ活用の白地が大きく事例を作りやすかったことや、対外発信を推進していく社風の恩恵だと考えています。

働き方としてもフルフレックス、リモートワークに始まり、書籍購入支援、自己啓発支援と整っており、とても働きやすい環境でした。様々な出会いにも恵まれ、とても充実した社会人生活を送らせて頂きました。前職でお世話になった方々には本当に感謝しています。

転職理由

経験を積めていない焦り

上記のような仕事を通して着実に経験を積めている感覚はあったのですが、ふと社外を見渡すと自分の同世代には技術力の高い方々に日々揉まれて専門性を高めている方がいたりと自分よりも濃密な時間を過ごしているであろう方々が多く見えました。

大学時代でデータサイエンス系の専攻だったわけではなく、元々遅れた位置のスタートラインから始まっているのに加えて、自分が同世代のトップランナー達と比較すると同じ時間を消費しているのに経験を積めていないことに焦りを感じるようになりました。

関わるサービス規模の限界

二年目に入り、サービスのレコメンドエンジンの改善や施策提案など実際の改善に繋げる動きをできるようになってきて、効果の規模を意識するようになりました。すると、CTRなどの割合的な数値が改善したとしても、実際の量的な数値に直すとサービスのユーザー規模の制約を受けるということに気づきました。

極端に言えば、サブスク系の100人のユーザーがいるプロダクトと100万人のユーザーがいるプロダクトで契約継続率が50%から55%に上がったとすると、前者は5人のインパクトしかありませんが、後者は5000人のインパクトがあることになります。

データに関わる職種を今後もやっていくのであれば、ユーザー規模が大きくデータ分析のインパクトをより出せる会社でやっていきたい気持ちが強くなりました。

また、そのようなプロダクトは人々の生活の一部となっているくらい社会的影響も大きく、自分の仕事で世の中をよりよくしていけることにとても魅力を感じました。

転職活動(前半):2019/4月 ~ 7月

Linkedin経由でやりとりのあったヘッドハンター + 直接応募という形で進めていきました。直接応募では5社ほど応募しましたが、書類で落ちたり技術課題で落ちたりと実際に面接までたどり着くことはできませんでした。ヘッドハンターに紹介して頂いた求人では面接に進むことはできましたが、経験不足との理由でほとんど落ちました。

中には先のプロセスまで進ませて頂けるところもありましたが、仕事をしながら面接等の転職活動を続ける負担が大きかったことや、その時点で選考を進めたとして自分の目標に近づけるのか疑問に思ったこともあり、残っていた全ての選考を辞退し転職活動に区切りをつけました。

特に仕事をしながら転職活動をすることの負担が当初考えていたよりも大きく、この時期は個人の学習時間を捻出することも難しかったです。本職へのモチベーションを保ち続けるのも自分には大変でした。全体的にあまり上手く行っている印象がなく、タイミングではないと感じました。

ここでいくつかの転職サービスに登録し、企業から声がかかるのを待ちつつ本職に集中して経験を積む方向へシフトしました。

転職活動(後半):2019/9月 ~ 12月

(と言った割に、そこから約2ヶ月しか経っていないのですが笑)

突然ある転職サービス経由で企業からのスカウトメールが立て続けに二件届きました。その企業はどちらも大規模なWebサービスを持っている企業で魅力的に思えました。そこでどちらも応募したところ、前の転職活動の時とは違いトントン拍子に選考プロセスが進んでいき、機運の高まりを感じました。と同時に、スカウトがあったからではなく、自分が本当に行きたい会社を今のタイミングで受けておかないとこのまま進んだときに後の人生で後悔するのでは?という思いも強くなりました。

実は前の転職活動の際にメルカリを受けていて、その時は技術課題で落ちていたのですがダメ元で勉強会で知り合ったメルカリの方を通じて再び申し込んでみることにしました。すると、なんとか選考プロセスに載ることができ、他社では最終面接くらいまで選考が進んでいる状況ではあったのですが、迅速にプロセスを進めてくださり結果的にメルカリから最も早く内定を頂くことができました。

明らかにここは転職するべきタイミングだと思えました。そして、メルカリは規模が大きく、社会的価値も大きなサービスであることはもちろんですが、海外出身のエンジニアの方が多く在籍する国内企業の一つであり、いずれ外資のWeb系企業で働きたいという自分の目標とも合っていましたし、技術的にもベストプラクティスを多く発信している企業という印象があり、心から入りたいと思う企業でした。その日のうちに結論を出し、メルカリへの入社を決めました。

最後に

今回の転職で感じたのは、本当に出会いに恵まれたということです。自分は元々twitterすらやっておらず、井の中の蛙状態だったところから前職で出会ったとある方にtwitterを勧められ、自分の弱さを知るきっかけとなりました。また、前職のとある別の方がいなければ自分が推薦系の案件に関わることもなかっただろうと思います。さらに言うと、勉強会で出会ったメルカリの方がいなければ自分がメルカリに入社することもなかったように思います。まだまだ書ききれないほど出会いがあり、例えばその内の一人と出会えていなかっただけで、自分の人生が今とは大きく変わっただろうなと思います。

今後のことについて、まずはしっかりと転職先で成果を出せるように頑張っていきます。ドラッカーの言葉に、成果は組織の外にしかないという言葉がありますが、そのような組織の外にまで波及できる成果が出せるようにたくさん学び、実践していきたいと思います。

個人の活動については、データサイエンスの分野を中心にインプット→アウトプットの基本動作を着実にやっていきたいと思います。MOOCで海外大学のCertificateを取れると良いなとも考えています。

さて、最後になりますが自分は社会人生活の最初にこんな記事を書きました。

記事の冒頭には当時の自分のスキルセットについて、恥ずかしげもなく言及があります。

・SQLのSELECT文の基本的な部分が書ける
・pythonがほんの少し書ける(関数の実装くらいまで)
・Tableauが使える(Tableau アカデミックプログラムを利用していました)

ここから約二年、比べるとデータサイエンスの知識も深まりましたし仕事での実戦経験も積んできました。スタートラインから比較すると、随分遠くまできたもんだなと思います。ただ、実際問題まだまだ不十分と言うのもまた事実だと思います。また一年後振り返り記事を書くタイミングで、一年前と比較して更に遠くまで来たと思えるように自分なりに頑張っていきたいと思います。

ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。

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