雑記「ハンニバルのドラマを見た」
1stシーズンを見終わった。ハンニバル。ちょっとずつ見進めていたものが、今日シーズンのラストまでたどり着いた。マッツ・ミケルセンいいなぁ。
全体的に暗い。とにかく暗い話だ。陰鬱でじめじめしていて、異常な死体だらけ。猟奇殺人をテーマにした話なので当たり前だが。
話も難しく、ときどき眠くなる場面があった。主人公がおぞましい幻覚に苦しむシーンも確かにショッキングだが、何度も出てくるため飽きてしまったのだ。この手の話に慣れていないだけなのか、そもそも話自体が退屈なのかは分からない。でもレクター博士が出てくると、それだけで場面が引き締まる。何かを食べているシーンがすべて、「もしかして人肉じゃないか」と思わせてくれる。本当に上手いやりかただ。
出てくる猟奇殺人も実にクリエイティブで、好奇心をくすぐられた。どうしてこんなことをするのか、という気持ちを登場人物と共有できた。
昔に「羊たちの沈黙」を見た。昔過ぎて話の筋しか覚えていないが、とにかく怖かったのを覚えている。怖くて、でもレクター博士が格好良かった。
格好良さというポジティブな感情と、不気味さ、気持ち悪さ、怖さといったネガティブな感情は相反しているようだが、人によっては両立できる。そしてどちらも楽しむことができる。グロテスクにあれと創られたはずのゼノモーフに、美しさや格好良さを感じる人がいるように。人間って素晴らしい。
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