【クリーチャーの恋人】2-3 無謀な実験
夜が訪れ、柏木はモナとアパートへの帰り道を歩いていた。
夕方からぱらぱらと小雨が降っていたが、アパートに着く少し前には大雨になっており、柏木とモナは雨粒に晒されていた。
「ミラル、大丈夫かな」
柏木は部屋に戻ると窓辺に向かい、雨の様子をうかがってから窓を閉め、カーテンも閉じた。
洗面所から持ってきたタオルで髪を拭き、乾いたタオルをもう一枚出してモナに渡した。
「どういう意味?」
「あいつ、なんか危なっかしいから」
「良く分からない」
モナが身に着けていた服