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もう悩まない!保育園調理師が考える献立の方程式

いよいよ夏休みですね!
ワクワクしている子供たちを尻目に、
始まってしまったか…と戦々恐々としている主婦・主夫の方も多いのではないでしょうか?
特に厄介なのがご飯。
朝作ったら昼、昼作ったら夜、なんだかご飯を中心に一日が回ってるような気がする…。
少しでも楽したい!そんなあなたに保育園調理師が献立の方程式を伝授します!

朝は作らない!


え?と思いましたか?
一日のエネルギー源となる大事な食事なので絶対食べるようにしましょう。
ただし、火を使った本格的な料理はしません。
世界一子供が幸せといわれるオランダでは、トーストにチョコレートクリームをぬって食べるのが定番だそうです。
一日の始まりとなる食事です。好きなものを食べさせましょう!
考える手間も省けますし、子供自身が決めることで満足感も得られ、自己肯定感も上がり一石二鳥です。
我が家の息子(小一)の場合ですが、6枚切りのトーストを4分の1枚だけの日もあれば、トースト一枚、インスタントの味噌汁、バナナ1本とよく食べる日もあります。
自分の食べる量を調節できるようになりますし、体調のバロメータにもなります。
火を使う料理は昼と夜の2回だけにしましょう!

昼は一汁二菜の基本をしっかりおさえる

個人的に一番しっかり作ってもらいたいと思っているのがお昼ご飯です。一つ目の理由は午後の活動に向けての補給になるからです。二つ目は夜に食べすぎたり重いものを食べてしまうと消化するときの負担になり、睡眠の質が下がってしまうからです。

一汁二菜とは主菜と副菜、汁物のことです。主菜とはお肉や魚をメインにしたおかず、副菜は野菜のおかずです。
給食の献立表を見ると、ほとんどがこのパターンだと思います。
栄養のバランスがよく、効率よく作れるからです。

主菜のお肉や魚は煮る、焼く、炒めるのどれかの調理法で、副菜は茹でるか和えるかそのまま(生野菜)です。
コンロが2つのお家が多いと思います。コンロの一つを汁物に、もう一つは副菜に使います。副菜は茹でるだけで時間を取らないので、終わったら主菜に使います。

主菜(肉・魚)  ×  副菜(野菜)
 煮る        和える 
 焼く        茹でる
 炒める       そのまま(生野菜)

この方程式を頭に入れておけば、難しく考える必要はないと思います。
料理があまり得意じゃない…という方は主菜で肉か魚を焼いて、副菜は生野菜でOKです!

塩昆布とゆかりで副菜のバリエーションを増やす!

主菜は思い浮かぶけど、副菜のバリエーションが少ないという方も多いのではないでしょうか。
塩昆布とゆかりを常備しておけば、茹でた野菜に和えるだけでできちゃいます!
例えば、もやしだけでもナムル、お浸し、塩昆布和え、ゆかり和えと4種類できます!
また給食では食中毒予防の観点から生野菜を提供することがないので、冷やしトマトやきゅうりなども充分副菜になります。むしろ積極的に出してほしいなと思います。
野菜だけではなく、冷や奴やもずくのパックなんかでも◎
副菜はいかに手をかけずに作るかがポイントです。

夜は足りないかな?ぐらいで大丈夫

夜ご飯はあまり重いものを食べると身体に負担がかかり、睡眠の質を下げることになってしまうので軽めにしましょう。

お昼ご飯の残りがあればアレンジを加えます。
アレンジって言われても何も思い付かない…そんな方もいると思います。
私は和え物の残りを一旦水で洗って味を落とし、水気を絞って味噌汁の具にしています。
主菜の残りの炒め物に卵を入れたり、チーズを乗せて焼いたり、ピンとこないときはGoogle検索したりもよくします。

何も残ってない!なんて時はまた一から作るのが大変ですが、お昼ご飯と違うメインで違う調理法にすれば問題解決です。
例えば、お昼ご飯に「肉・焼く」にしたら、夜ご飯は「魚・煮る」か「魚・炒める」になります。魚を炒めることはあまりないと思うので、この場合必然的に「魚・煮る」になります。

一日でなく1週間で栄養バランスが取れていれば大丈夫とよく言われます。具沢山の味噌汁なら一汁一菜で充分です!

とは言え毎日毎日作るのは大変です。しかも夏の台所は暑い。
外食やデリバリー、お惣菜なども使って手を抜きながら夏休みを乗り切りましょう!

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