32.【読書6】『人の短篇集』事実は一つ、解釈は無数にある
こんにちは。八木原 悟です。
本日の図書
『人の短篇集』
著者:原田宗典 角川書店
中学の時、何度読み返した事か。
原田宗典さんの書籍は、シリアスなものから、エッセイでクスッと笑えるものまで多岐にわたります。
この本は、短編のストーリーが数篇入っている、オムニバス形式です。するすると読めてしまいますよ!
老若男女誰にでもオススメできます。
その中の一つの物語
「一瞬を生きる」
国語の教科書にも載っているくらいの作品です。老カメラマンと青年のやり取りで物語は進んでいきます。
この話は、アメリカの映画のように、ヒーローが悪を倒してハッピーエンドではないです。
主人公の心境は多くは語られず、もやもや〜と含みを持たせて物語は終わっていきます。
読書に、クライマックスがどうなるか?と考えさせる余地を残すって事も、面白さの一つなのかなと。
そう解釈しました。
たしかに、全部一から十まで教えていくというのもアリだと思います。
しかし、敢えて、考える余地を残す事で、どういう意図があるのか?どういう意味か?と思考を巡らせる事ができます。
決められた回答、与えられた回答よりも、自分で導き出した回答の方が、納得感がありますよね。
事実は一つですが、解釈は無数にあります。
人の人生の数だけ、無数の解釈があります。
どう捉えるか?
その捉え方を日々磨いていきます!
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