99.【コラム】噂に一喜一憂する親子のお話
こんにちは。八木原 悟です。
人の悪口や、根も葉もない噂って古今東西いつでもあるものです。
どのように対処するといいのでしょうか?
仏教のお経の一文を引用します。
噂に一喜一憂する親子
農業を営む父と子が一日の仕事を終えて家に帰る途中、通りすがりの人がささやくのが聞こえます。
「馬鹿な親子だな、二人で馬を引いて行くより、だれか一人、乗ってゆけば疲れないのに……」
それを聞いた息子はなるほどと思い、父親を馬に乗せて手綱を引きます。
すると向こうから来た二人がすれ違いに、
「かわいそうに、子供も疲れているだろう」
とヒソヒソ話をしています。
それが聞こえた父親は、あわてて馬を下りて、遠慮する息子を馬に乗せて馬を引きます。
すると、今度は数名の人ががやがや話をしながらやってきて
「あの息子は年老いた親父に馬を引かせて、自分が気楽に乗っている。何と親不孝な奴だろう」
とあきれたように話しています。
それを聞いた2人は相談して、誰からも非難されないように、2人とも仲良く馬にまたがります。
ところが次の旅人から、
「ひどい親子もあるものだ。
あんな小さな馬に大の男が二人も乗って、何という無茶な奴らだろう」
という声を耳にします。
そして相談の末、最後は2人で馬をかついで歩き、周りの人々から大笑いされた、と伝えられています。
結局、何をやっても悪口を言われるのです。
引用
https://true-buddhism.com/teachings/rumor/
あーいえば、こうゆう。
こーいえば、ああゆう。
この親子2人の行動全てにイチャモンをつけて、面白がる周りの人々。
そんなヤカラの意見や主義主張に惑わされては損するだけです。
特に不透明な世の中では、噂も信じてしまいがちになってしまうのも分からなくもないです。
しかし、SNSや匿名の陰口を主として信用するのもヤボってものです。
判断を見誤らず、真実を認知して、正しい行動をしたいですね。
今日はここまで。
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