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採用面接時に会社が聞いてはいけないこと

基本的な採用・選考は、①履歴書や職務経歴書を提出してもらう。②面接や適性検査、採用試験(SPI等)を受けてもらう③採用するかを決定する。という流れで行われます。

会社としては、少しでも求める人物像に近い人材を確保したいわけですから、面接では判断材料を多く集めたいと思うのが普通です。

特に人柄というものは能力とは違い、変えることが難しい要素ですので、慎重に見極めたい方も多くいらっしゃると思います。

ここで注意しなければならないのが、いくら知っておきたい情報であったとしても、会社から聞いてはいけない情報があるということです。

今回はそこについて詳しく見ていきましょう。

①本人の責任がないこと

本人の能力や裁量により変えることのできない事柄は聞いてはいけません。例えば、以下のようなものが対象になります。

・本籍や出生地(出身地)に関すること。※現住所は可

・家族に関すること(家族構成・職業・健康等)

・生活環境や家庭環境に関すること

いやいや・・・出身地で話が盛り上がったりするし、ご家族に小さいお子さんや介護が必要な家族がいるとか聞ければ配慮出来るじゃん!?

確かにその通りだと思います(>_<) しかし・・・逆を考えてみてください。出身地が社長と一緒だから採用!というのはフェアとは言えませんし、ご家族に小さいお子さんがいるなら、休みがちになるのではないか?とマイナスの要素として捉えられるケースもあるのです。

②本人の自由だが、差別につながりやすいこと

思想や信条にかかわることは、偏見や差別につながる可能性が高くなります。面接者にその気が無かったとしても、応募者に精神的な苦痛を与えてしまったり、人権までも侵害してしまう可能性があるため禁止されています。

具体的には、以下のようなものが対象になります。

・宗教に関すること

・支持している政党に関すること

・尊敬する人物や、人生観に関すること

・思想に関すること

・社会運動や労働組合に関すること

いやいや待ってくれよと。尊敬する人物とか人生観は採用するか否かに影響しそうだけど、ダメなの?という声が聞こえそうです・・・

なぜこのような事項を聞いてはいけないのか?その理由は、こういった事柄は本人の適性や能力とは直接関係がないものであり、これを理由に選考の合否を決めてしまうことは思想・信条の差別につながるからです。

まとめ

いかがだったでしょうか?当たり前のように聞いてしまっている面接官や、聞かれてきた応募者がいらっしゃるのではないかと思います。

実は聞いてはいけないことについては、「禁止」はされていますが、罰則等はありません。ちなみに応募者の方から積極的に①②のお話をすることは問題ありません。あくまで会社から聞くのがNGなのです。

私がオススメしたいのは、面接時のマニュアルを作成することです。これは採用担当者も複数名いる応募者から公平に選考することが出来るので、法令を守るだけでなく、優秀な人材を発掘しやすくなります。

当事務所の顧問契約では、このような面接時のマニュアル作成から、より効果のある求人の出し方までサポート致します♪

気になる方は、当事務所までお問合せ下さい。

矢川社労士事務所                           社会保険労務士 矢川喬平                                  TEL0545-88-0362                         MAIL: info@yagawa-sr.com                     HP: https://yagawa-sr.com/

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