三つ子の魂百までも(23) 4 スター⭐️ボーン 2022年12月12日 12:52 23僕達家族との食事に満足してくれたみたいで、修君は帰りの車中、鼻歌を歌うほど気分良く運転していた。だが、修君に聞いて後で分かったのだが、鼻歌を歌っていたのは、眠気を模様さ無い様にしていたと言う事だった。そんな事とは、露知らず僕は、食べ過ぎて眠く、修君と話す事も無く、鬱ら鬱らしていた。気になるのは、修君が三浦さんにどの様な感情を抱いているかだ。片想いは分かっているが、完全に諦めたかどうかを聞いていない。僕は二人のキューピットになりたい。三浦さんが修君の本当の姿を知ったら、きっと好きになってくれるはずだ。彼は優しく、本当に良い性格であり、僕と違って頭も良いし、慎重で言葉使いも丁寧で、几帳面だし、双子なのに僕とは全然違う。此の様に、修君を分析すると、僕って何?と自己嫌悪になった。双子でありながら、これだけ違うのは、育った環境のせいだ!と、さっきまでは、育ての親に感謝していたのに、今度は手のひらを返す気持ちなってしまう、そういう所が、僕の単純で悪いところであるが、長所でもあるかも知れない?と、鬱ら鬱らしながら、自問自答していた。鬱ら鬱らしている間に、僕のアパートに着いた。時刻は午後の10:30だった。修君と別れ、僕は一人ぼっちで部屋に入った。恋人の一人もいない様では、結婚など出来ない。僕の友達は結婚して、子供もいる人もいるのに、と何故か考えてしまった。賑やかな家族から離れ、一人ぼっちになったので、センチメンタルになってしまったみたいだ。携帯のラインをみたら、何件か入っていた。見ると、三浦さんからも入っている。この前、電話番号を教えあったから、自動的にラインが繋がったみたいだ。三浦さんのラインには、此の様な事が書いてあった。<ラインが出来ると便利です。お友達にして下さいね。(╹◡╹)>と、女の人らしい可愛い絵文字、スタンプもあった。直ぐに、返信のスタンプを送っておいた。次のラインを見ると、裕美さんだった。訳の分からない、オッサンスタンプの連続で最後は <分かっているだろうな! >と脅迫めいた事が書いてある。さっぱりわからない。裕美さんの冗談は高度で難解だ。明日会った時に、どの様な意味か質問しようと思った。後のラインは全く無視で良い。今度、三浦さんに会って、修君の事を伝えよう。修君の良い所をアピールしようと思いたち直ぐにラインを打った。<今度、お暇な時にお会い出来ませんか?>しばらくすると、<私は、いつでも良いです。でも杉田さんは忙しいのではありませんか?>とコメントが返ってきた。 僕は間髪をいれずに返信した。<忙しいかと云うと忙しくは無いのですが、急に忙しくなるかも知れません。明日でも良いです。少しの時間でお会いしたいです。>三浦さんは、僕のコメントを待っていたみたいに、直ぐに既読の表示が付いた。<じゃ、明日仕事が終わったら連絡しますので、宜しくお願いします>と可愛いスタンプ付きのコメントだった。同じ女性でありながら、裕美さんとは、大違いだ!と僕は思ったが、口に出すことは出来ない。理由は、パワハラが怖いので口には出せないです。美乃は、嬉しいさと同時に驚きを隠せずにいた。好きな男性からの突然のお誘い。美乃の人生の中で一度も無かった事である。服装はどうしようか?美乃はいつもは、地味目の服を着ているのだが、心の片隅に、派手目な服装で派手な化粧をしてみたいと言う感情は、いつも心に抱いていた。どの様なお客様であっても、思い切った化粧を施すのに、自分には実行できない苛立たしさを、いつも感じていた。明日は、違う私をアピールしたい。と、想いながらも、今までの私と違うイメージを抱かれて嫌われるかも知れない。という臆病な気持ちが優先していた。(明日は無難にいつもの格好でお会いしよう。)と美乃は心では決めていた。 ダウンロード copy #小説 #Kindle電子書籍 #Kindle出版 #ユーモア #どうでもいい話 #売れないKindle作家 #三つ子 #ペイソス #販売します 4 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート