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秘密(18)(2分ぐらい読める小説)

18
「どの様に見えたのかね、斉藤君。」
デスラーは斉藤を見つめ毅然と聞く

「彼らは、日本の海に入っていきます。
場所は東北地方です。太平洋側です。
宇宙人、本当に小さいですね。ホタルイカみたいです」
と、斉藤は今実際に観ている様に言う
「ホタルイカだって?そんな宇宙人いるのか?」
と、嘲笑し驚きの声を上げるチャラ男。

「だって、その様に見えるのだから仕方ないだろう」
と、斉藤君にしては珍しく言葉を荒げる。

「場所は解らないかね。東北地方って言っても、広すぎる。」

「まだ、解らないです。でも・・・。
もう少しお待ちください。」

「解ったら僕に教えてくれる。そこに行ってくるよ」
と、テレポーテンションで行く事を
アピールするチャラ男。
「10日後と言ったね。それまでには武器を用意するよ」
と、デスラーが怖い顔で言った

…どの様な武器なのか?…
僕は強く興味を持っていた。それともう一つ
…ホタルイカの様な宇宙人って何?……

今日の所は一応の解散となる。

僕はデスラーから貰ったユニホームを
試着してみた。
銀色のスエットスーツみたい感じだ。
僕の体よりも少し大きいが着てみると、
ユニホームはピッタリと体に合ってくる。
まるで生き物の様に吸い付いてくる。
そして、軽く早いスピードで動ける
「柔らかい生地だが、鋼鉄以上の硬さで有る。」とも
言っていたな。嬉しくなって
僕はユニホームをずーっと着ていたい感覚に襲われ、
そのまま寝てしまった。

一週間後、私達はデスラーからの連絡を受け再会した。


「君達に告げる、FM星人は3日後日本海の
岩手県の近海に来るとの事だ。
斉藤君がはっきりと予言している。
私達は、明日より岩手県に旅立つことにする。」
と、デスラーに突然告げられる。

「急に言われても、会社に連絡してありません」
と。僕が言ったがデスラーは無視して言葉を続けた。

「今日は、武器を持ってきた。」
と、アタッシュケースから武器を出すデスラー。
拳銃の様な物が見える。

「この銃は、狙った獲物の細胞を破壊する銃だ。
この銃は地球上には存在しない。
銃弾が出る訳では無い。光線を発射する。
これに当たると細胞の分子が破壊される。
恐ろしい銃であるから、取り扱いには十分注意する事だ。」

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