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雨音の聞こえる側で(140字の小説)

雨音が静かに聞こえる。
窓を伝う雨は、頬を伝う涙みたい。

そう、あの日も雨だったね
君と初めて出会った時も雨だった。
それは、遠い昔の懐かしい想い出。

側で眠るは、あの日の君。
すっかり体型が変わってしまった、僕の妻!
その姿を見るたびに、僕の頬に涙が伝う。

「こんなんじゃ無かったはずなのに!」

#シロクマ文芸部

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