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ある霊能者(380字の小説)

ある霊能者が、私に向かって
「貴方は凄い能力の持ち主だ。
修行すれば、かなりの力を得るであろう」
と、言ってくる。
おだてに弱い私は、その言葉を信じて修行を重ね遂に
霊能力を身に付ける。

私には観える。
その人の運命が、手に取る様に解る。
だが、只では教えてはあげない。
修行に元でが掛かっているからだ。
私は、路上で占いの商売をやり始めた。
私の占いは当たる、と評判となり多くの
人達が私の元にやって来る
そのおかげ私は多くのお金を得た。
だが、人の運命は観えるのだが、
自分の運命はさっぱり解らない。

私の持つ財産をどの様すれば良いのだろう?
それをある有名な霊感占い師に観てもらう。
その人が言う。
「このお金は、この施設に全部寄付しないと、
貴方に不幸が訪れる」
脅しに弱い私は、全ての財産を寄付した。

ある日、その霊感師に偶然会う。
その時私が観た霊感占い師の運命。

彼は詐欺容疑で収監されている。

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