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投資信託ってどれだけ儲かるの?複利の基礎と全世界株投資信託編

米国株投資信託シミュレーションはこちら

新NISA(以下NISA)では、個別株やETFの生涯投資枠が240万円なのに対し、投資信託だけで運用した場合は生涯投資枠は360万円になります。

以前の記事では投資信託を紹介し、その中でもおすすめな「全世界株式投資信託」と「米国株式投資信託」についてお話しました。

今回は、実際に投資信託に投資をした場合、将来どれだけの金額になるのかを考えたいと思います。

その前に、運用に関する知識を2つご紹介いたします。前置きが長いので結果が早く知りたい方は目次からすっとんで行ってください。


〇複利とは

「複利は人類最大の発明である」。こう述べたのはアインシュタインでした。ではその複利とは何なのか。

複利とは、運用で得た利益を、元本に再投資することでさらに大きな運用益を生もうという仕組みです。

例えば10,000円を年間利回り5%で運用した場合、1年目の運用益は
10,000円 × 5% = 500円になります。

この500円を元本の10,000円に再投資し、さらに5%で運用した場合、2年目の運用益は
10,500円 × 5% = 525円となり、1年目の運用益よりも25円増えました。

さらに10,500円に525円を再投資して…と繰り返していくと、雪だるま式に運用益が増えていきます。

これを数式で表すと、

運用年数n年後の金額=元本金額 × (1+年間利回り)^n年 ※^はべき乗のこと

となります。まあ数式はいいです。

念のため、21,035,699円を7.8%の利回りで2年間運用した場合、式にあてはめると

21,035,699 × (1+0.078)^2 = 24,445,249円

となります。半端な金額を使ったのは、後述の表で使えそうなものを適当に取ってきたからです。年間360万円投資する場合のシミュレーションに同じ金額のものがあります。

ちなみに複利の反対は「単利」です。
最初に出した10,000円を5%で運用し、利益500円を再投資しないで再び元本
10,000円で運用したら単利になります。

単利の計算式は


運用年数n年後の金額=元本金額 × (1+年間利回り) × n年

 

です。掛け算かべき乗かが複利と違っていますね。


複利の力を使えば多くの資金を作ることができます。



〇72の法則とは

72の法則とは、下記の数式で表される法則のことです。

72 ÷ 年間利回り = 元本が2倍になるまでの年数
72 ÷ 元本を2倍にしたい年数 = 必要な年間利回り

これは複利で運用した場合のもので、大体このくらいになるといった数式です。

仮に年間利回りが8%だとすれば、72 ÷ 8 = 9年で元本が2倍になります。

また、3年で元本を2倍にしたい場合は、72 ÷ 3 =24%となります。
ちなみに投資の神様ウォーレン・バフェットでも、年間のリターンは大体20%だと言われています。もし毎年24%を達成できたらあなたは投資の天才です!頑張ってください!私はご免こうむります。


〇投資信託の運用シミュレーション

前置きが長くなりましたが、本題です。NISA枠を使って投資信託で資金を運用していきます。

今回はSBI証券の積立投資に倣って、
①月5万円・年間60万円の投資をした場合
②月10万円・年間120万円の投資をした場合

そして、「よくぞ参った、もののふよ!」
③月30万円・年間360万円(制度上のMAX)の投資をした場合

以上3パターンをご用意しました。

なお、使用するのは「全世界株式投資信託」で、年間利回りは大体7.8%とされています。

結果は以下の通りです。

全世界株式投資信託の金額シミュレーション

①月5万円・年間60万円の投資をした場合、生涯投資枠1,800万円を使い切るのに30年かかります。そのため毎年60万円を継続的に投資し続けることになります。
元本1,800万円に対し、30年後の金額は6552万5964円。運用益は約4752万円です。もちろんNISA枠を使用しているので、運用益に税金はかかりません。

②月10万円・年間120万円の投資をした場合、生涯投資枠1,800万円を使い切るのに15年かかります。その後は自動的にひたすら再投資していくこととなります。
元本1,800万円に対し、30年後の金額は約9897万円。ほぼ1億円です。元本は①と同じ1,800万円ですが、15年で生涯投資枠を使い切ったため、1,800万円で複利運用する期間が①より長くなり、結果として①よりも金額が多くなりました。

最後に③月30万円・年間360万円(制度上のMAX)の投資をした場合、わずか5年で生涯投資枠1,800万円を使い切り、あとはひたすら「元本+再投資額」の複利運用です。
結果は30年で1億3753万円。26年目の時点で1億円は達成し、①の最終金額だった役6500万円には①より10年早く到達しています。「投資は早い方がいい」というのは、複利で運用できる期間が長いからという意味もあるのです。


ここでシミュレーションした金額は。あくまで理論値です。暴落もあれば暴騰もあるので、サイトによっては③のパターンで30年運用したら3億を超えるとしているところもあります。

理論値ではありますが、具体的な金額が分かると少しは安心できるのではないでしょうか。まあゆっくり金持ちになっていきましょう。


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