scene01 海のおくりもの"やだのり"が生まれるとき
19時30分の箕田(みだ)駅待ち合わせに間に合うよう、名古屋駅から近鉄電車に飛び乗った。四日市駅で各駅停車に乗り換えて約10分、海山道(みやまど)やら塩浜やら一気に海にやってきた感じの駅名にワクワクしながら箕田駅へ。降り立つと、矢田さんが車で迎えにきてくれていた。
半漁・半農の家に生まれ、漁師の父、漁師の弟を持つ岐阜在住のアーティスト矢田勝美さん。2018年の年末に、岐阜でアンノンティーハウスという紅茶屋を営む弟の紹介で出会い、そのご縁で実家の”やだのり”の海苔漁を取材す