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株の学習 その5

前回のHAL君の回答の中に、「国内市場への過度の投資」という表現がありました。
分散投資でも、ホームバイアスに関係する部分ですが、それについて、深掘りして聞いてみたいと思います。



国内市場への過度の投資とは、どういうこと?

HAL君、「国内市場への過度の投資」という表現がありましたが、これは、分散投資の適切性を損なうために、指摘されている事項と、理解すればよいですか?
補足があれば、追加の説明をお願いします。

HAL君 曰く『はい、その理解は正確です。
投資において、全資産を一つの市場、特に自国の市場に集中させると、その市場が低迷した際に大きなリスクに直面する可能性があります。
また、自国の市場だけではなく、一つの産業や一つの資産クラス(例えば株だけ)に過度に投資することも同様のリスクをもたらします。』

ホームバイアスを避けるという意味で、自国に集中させないという指摘で、間違いないですね。
ただ、外国への投資を考えると、日本人の場合は、やはり言語障壁がネックです。
私は、外国語が苦手なので、自国以外への投資は、敷居を高く感じるんですよ。

『これは、投資の基本的な原則である「リスクの分散」に反する行為です。
すべての投資が特定の市場、業種、または資産クラスに集中していると、その市場、業種、または資産クラスが低迷すれば、全体の投資ポートフォリオが大きく損なわれる可能性があります。

分散投資の目的は、投資を異なる市場、業種、資産クラスに広げることで、このリスクを緩和することです。
したがって、適切な分散投資を行うには、ホームバイアスを克服し、自国の市場だけでなく、国際市場や異なる資産クラスにも投資を広げることが重要となります。』

この説明を見ていると、投資ポートフォリオが、多層化して見えるんですよね。
投資の種類と業種と資産クラスが、国ごとに分かれるので、実に多様な投資先になります。
これ、管理コストがでかいですね…。

『また、自国の企業や市場に対する過度の投資は、投資家が自国の経済状況や市場動向について過度に楽観的である可能性を示すこともあります。
これは、投資判断を行う際の客観性を損なう可能性があります。

したがって、ホームバイアスは適切な分散投資を損なう可能性があり、その克服が投資リスクの管理にとって重要です。』

資産を守るには、こうしたバイアスを理解し、克服することが求められるわけですね。
日本人は、義務教育や高校教育で、金融やお金について、学ぶ機会が皆無といっていいので、どこかで、必ず学ぶ必要があると思います。

じゃないと、証券会社やアナリストに、ぼったくられますからねぇ…。
(あ、絶対にクレームが来る…)

では、さっきのポートフォリオのイメージの確認をしてみましょうか。



資産クラス間の分散投資

HAL君、「資産クラス間の分散投資」という表現がありましたが、これは、株や信託といった、投資対象を複数の種類に分けるという理解でよいですか?
もし、株のカウンターパートに、金といった安定度の高い投資商品も、この資産クラス間の分散投資に該当するのでしょうか?

HAL君 曰く『はい、その理解は正確です。
資産クラス間の分散投資は、投資対象を異なる種類、または「クラス」に分けることを指します。
資産クラスとは、似たような特性を持ち、市場の動きに同じように反応する投資のグループを指します。
主な資産クラスとしては、株式、債券、不動産、現金、そしてあなたが指摘したような商品(金や銀などの貴金属)が含まれます。』

投資ポートフォリオが、多次元化して見えるのは、私だけですかね。
いろいろなバランスを取ることで、リスクが最小化されていくのは、概念的にはわかりやすいのですが、実行するのは、なかなかに難しいと思います。
ただ、難しいからこそ、効果も上がっていくと認識したいと思います。

『株式は成長の可能性が高い一方で、価格変動も大きいリスクが高い資産クラスと見なされます。
一方、債券は一般的には株式よりもリスクが低く、定期的な利息収入を提供します。
不動産は価格変動が比較的小さく、レンタル収入を提供する可能性があります。
現金と現金同等物(例えば、貯蓄預金やマネーマーケットファンドなど)は、価格変動のリスクはほとんどない代わりに、リターンが低いことが一般的です。』

自分の場合は、株式と投資信託と現金ですかね。
株式を直接管理することは、今は、余り高額な資金では進めていませんが、もう少ししたら、いろいろやってみようかなと…。

『金や他の貴金属は、経済的な不確実性やインフレの期間における「安全な避難所」としてしばしば見なされます。
これらは特に、その他の資産クラスが苦しんでいるときに価値を維持または増加する傾向があります。』

金についても、投資信託があるんですよね。
私は、こっちかなぁ。

『したがって、資産クラス間の分散投資は、これらの異なる資産クラスに投資を分けることで、リスクを分散し、一部の資産クラスが低迷した場合でも全体的なパフォーマンスを維持することを目指す戦略です。
そして、その一環として、金や他の安定した投資商品もポートフォリオに含まれる可能性があります。』

いいですよね。
多様性の塊です。
自分に扱いやすいクラスを使い倒して、ポートフォリオを描くのが、とても楽しい仕事になりそうです。

もっと突っ込んで、ポートフォリオを極めてみますか。
次回に。


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