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【本当にそれ】「その相手と一緒にいて安心できるかどうかは、その人にしか判断できない」木村草太さん(憲法学者) #STOP共同親権

NPO法人による音声配信番組『Radio Dialogue』の『156.ゲスト:木村草太さん「どうなる?共同親権』(2024/4/17)を拝聴しました。

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許可も得ていないので申し訳ありませんが、私のメモをここに記載してみます。
私自身、過去にシングルマザーだった時代、音声配信を集中して聴く時間がほとんどなかったので、まず少しでも概要をご覧いただき、気になったらぜひ聴いてみていただけたらとの思いです。

木村草太さん
「その相手と一緒にいて安心できるかどうかは、その人にしか判断できない」

「私はこの人と一緒にいて安心できない」と主張しても、裁判所が『いえいえ安心ですから付き合ってください』とはできないはず、だから共同親権は“非合意強制型”ではなく、“合意型”にするべき」

今回の法案には「DVが虐待があった場合除外する」とは書かれておらず、「将来、DVが虐待の恐れがある場合は除外する」というだけなので、

過去に明確なDVが虐待があったとしても「もう反省しました」「DVはもう止まった」と家裁から認定されれば共同親権になり得るという仕組み

今回の法案では5年前10年前に離婚したケースでも共同親権を申し立てられる可能性がある

でもDV虐待の証明は現実的に無理がある

穏便に離婚するためにあえてDV・虐待を表沙汰にせずに離婚するケースもある(=離婚時の書面にDV・虐待の記録がない)
となると、当事者が恐れるのはよく分かる

裁判所の負担増は必至

推進側からは「共同親権になれば揉めごとが減る」という声もあるが、
共同親権のある諸外国で、監護紛争は少なくない

日本 監護親権系の紛争 司法統計 年間5万件 
フランス 日本の人口の半分ほどで13万件
米ニューヨーク州 日本の1/62000万人の人口 15万件超

今回の法改正で、一番影響を受けるのはマイノリティの中のマイノリティ、シングルマザーであろう

そもそも今回の出発点が
「両親揃っての子育てが理想」

これは、ひとり親に対して非常に失礼な差別である

親に会いたくない子どももいる

幸せの形も人それぞれ

いかにその価値観が人を傷付けているのか

負荷が非常に強い法案
だからこそ守ってくれる人が非常に少ない法案
DV・虐待についてもっと真剣に向き合わなければならない

殴る蹴る以外のモラハラも存在する

家庭内で支配/非支配の状態が続き、生きづらくなっていくのがDV

DVというのは本当に辛いもの
相手の足音が聞こえるだけで心臓がバクバクする
相手が触ったものが怖くて触れなくなるとかそういうった心理状態

法廷の場で無理やりその場で話さなければならないというのはものすごく辛いこと
法廷に出るとなると子どもに使える時間も減る、
そういう法律

国会中継「共同親権」法務委員会 参考人質疑(2024/04/03)

「斉藤参考人による涙ながらの発言の直後に、『まずは我慢して会ってみて』といった他の参考人の発言を、声のトーンも含め聞いてみて」「下手なホラー映画より怖い国会審議」と紹介された、4/3の参考人質疑アーカイブを視聴してみました。

国会中継「共同親権」法務委員会 参考人質疑(2024/04/03)

26:54からが、参考人でDV被害者の斉藤幸子さん(#ちょっと待って共同親権プロジェクト チームリーダー)。

DV夫から逃げ隠れしながらも、ご自身の被害の状況や、共同親権の非同意強制がどれだけ危険かを涙ながらに訴えられていました。

「切羽詰まっているのです」
「この法案には、子どもたち、私たちの命がかかっています」
「もっともっと、慎重な議論をお願いします」

その訴えの後、何事もなかったかのように、夢を語るような笑顔で、恐ろしく暴力的な言葉が続けられていました。

「子どもが望むのは、両親が争わないこと」
「司法に“争わせない離婚”というスキームを確立したい」

でも、私たちはこの中でコンセンサスを築いていかなければなりません。

少なくとも、憲法の専門家の方がこれを「ホラー映画より怖い」と表現してくださったこと、「その相手と一緒にいて安心できるかどうかは、その人にしか判断できない」という言葉には、非常に励まされ、勇気付けられました。

私が関心を持つよりずっと前から、こうして危惧してくださった専門家の方たちがいるということを知ると、感謝の気持ちでいっぱいになります。

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