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【体験ルポ】気弱なライターが異業種交流会に行ってちょっとだけ交流した話。

1月の某日、初めて「異業種交流会」に参加してきました。
開業して3年目。そろそろ営業トークもできるようにならないと!と意を決して会場に入りましたが……。
結論からいいますと撃沈しました。

とはいえ、いろいろ気づきもあり参加してよかったと思っています。

異業種交流会、興味があるけど怖くてまだ参加できていない……。
そんな私のような気弱な方の参考になれば幸いです。

参加の経緯

血気盛んな事業家が、ビジネスチャンスを狙いガンガンアピールする場。

はい、これ勝手な私のイメージです。
そんな風にイメージしていたため、おっかなくて踏み込めずにいました。けれど今回初めて参加できた理由は3つあります。

1つは市の主催で、運営スタッフもよく知っている方だったから。交流会は取材で行き慣れている市の施設で行われました。

2つ目の理由は参加費が500円だったこと。主婦には優しいお値段でした。

3つ目は、直営業に挑戦したかったからです。

スクール(ものかきキャンプ)での学びや、同世代のライターであるなつめさんやさわさんの話を聞いて営業の大切さをひしひしと感じていました。

実は、先日行われたイベントでご挨拶した社長さんからSNSの相談を受けたんです。何気ないお話から仕事に発展する可能性があることを体験しました。

ものキャンのまよ先生からは「『何かお困りごとはありませんか?』と聞いて、最初は雑用でもなんでも引き受けて、信頼を貯めていき、そこから大きな仕事を受注していくといい」とアドバイスを受けたことも後押しになりました。

まずは「何かお困りごとはありませんか?」から始めよう!

そう思って申し込みをしました。

会場は激寒!スーツ姿の男性だらけで目が泳ぐ

入口で受付を済ますと、会場に入ります。
なぜかこの日は施設内の空調が壊れていたらしく、めちゃくちゃ寒い状態。灯油ストーブが点在していたので、ストーブの前で暖をとっていました。

次々とやってくるスーツ姿の男性たち。誰もわからない……。

彼らは楽しく談笑していて、私のように所在ない人はいませんでした。
目の行き場を失った私は参加者リストの紙を穴が開くほど見ていました。

紙をにらみつけ、じーっとストーブの前に張り付いていたわたしに「こんにちは……」と話しかけてきてくれた人がいました。

それは以前取材でお世話になった焼き菓子やさんでした。

「参加者リストにお名前があったんで」
と場内を探して声をかけてくれたのです。

「わたし、こういうの初めてで……。」
と彼女。
「わわわわたしもです!」
と意気投合。

そこから彼女とずっと一緒にいる流れとなりました。

なぜか女性だけのテーブルができた

身を寄せ合うわたしたち

交流会が始まり、始めは事業紹介の時間。3名の方が登壇しプレゼンが行われました。

プレゼンが終わると参加者はテーブルにわかれ、乾杯。そして地獄のフリータイムの始まりです。

気が付くとわたしのいるテーブルに女性が集まっていました。

乾杯のあと、同じテーブルにいた女性の方に声をかけました。
「去年開業したばかり。こういう場に来るのも初めてです。」
そんな感じで、ほかの女性も初めての方がほとんどでした。

女性だけが集まっているのを見てほかの女性も集まってくる、という連鎖がおこり、私のテーブルにほぼほぼその場にいた女性が集合していました。

それはそれで華やかでしたね。気楽に話もできました。

オードブルがあったのですが、女性だからか、みな遠慮がち。私もお腹をすかせていたのにも関わらず、その日は唐揚げ1個、カモ肉2切れ、鶏ハム1枚、枝豆2個、里いも1個しか食べませんでした(肉食べとるやん)。
そしてお酒も飲まず、ペットボトルのお茶!


いざ営業へ!

テーブルの女性陣と一通りお話が終わった後、手持ち無沙汰になってしまいました。ぼんやりしているわたしに声をかけてくれる人はいません。

やえの、ここは異業種交流会ばい!交流してこそよ。きばらんね!

と自分自身に言い聞かせ、さっき穴のあくほど見ていた参加者リストを再度確認しました。

自分の仕事を必要としてくれそうな会社、ないかな……。

そこで見つけたのが広告代理店。

これまで3社ほど広告代理店からお仕事をいただいた経験から「広告代理店はライターを探しているに違いない!」と推測し、声をかけようと決意しました。

しかし!

リストに載っているものの、その会社の人がどこにいるかわからない。
参加者は胸元にプレートを付けているのですが、目の悪い私には全く見えず。

もし胸元の文字を見ようとするならかなり近くからジロジロ見ないと認識できないという問題が発生しました。

しばらく場内をウロウロしましたが、結局見つけられませんでした。

また温かな女性だけのテーブルに逆戻り。

「何かお困りごとはありませんか?」
と聞くことはおろか、名刺交換すらできず、ただただ枝豆を食べ続ける交流会。

最後は同じテーブルにいたパン屋さん、先週のイベントで知り合った方とお話をして会は終了となりました。

気づき

営業はおろか、挨拶もほとんどできずに終わった交流会でしたが、さまざまな気づきがありました。

1.初めてくる人が自分以外にも必ずいる

当たり前のようでなかなか気づけないのですが、不安な気持ちで来ている人がいます。
みんながみんな社交的ではないんですよね。人見知りだったりするんですよ。
私はなるべく声をかけようと踏ん張っていましたが、まったくテーブルから一歩も動かず静かに食事をされている方もいました。やはりみなさんドキドキしながら来ているんだと思います。

2.ライターの仕事に興味を持ってくれた

お話ができた方の中に、私の仕事に興味をもってくれた方がいらっしゃいました。
「うまく自分の思いを伝えられない」と悩んでいる方は「文章が書けるなんて凄い!」と目をキラキラさせて私の名刺を眺めていらっしゃいました。

コンテンツを持っているのにそれを上手に伝えられず、ビジネスが進まない。そういうケースもあると思います。なので、引き続きつながりを作っていこうと思います。

3.一度きりの出会いでは営業は無理

わいわいにぎやかな場ではまともに話ができません。こういった場では営業というより、親交を深める場として使うとよいと思いました。人柄を知ってもらったり、とにかく顔を覚えてもらったり。
そういう機会を重ねることで信用も築けますし、「あ、そういえばライターがいたな」とぽっと思い出してもらえる人になれるのだと思います。

参加をしてみたいけど、不安な人へ

異業種交流会に行ってみたいけど、人見知りだし、ぼっちになったらどうしよう!と不安が大きいあなた。
ゼロイチを達成した(とは言わないかもしれないけど)わたしから言えるアドバイスは3つ。

1.あなたがもし女性なら、女性に声をかけてみる

女性は少な目なので仲間意識が芽生えます。とりあえず話相手にはなってくれます。

2.プレゼンの機会があったら思い切って立候補する

顔と名前、事業を多くの人に知ってもらえ、声をかけられやすいメリットがあります。わたしは聞く側でしたが、プレゼンをした方とはお話しやすかったです。

3.話し下手なら相手の話を聞いて去る

話すのが苦手なら相手に話してもらい、聞くに徹する。事業をまず知ることから始める。基本的に人は、自分の話を聞いてくれる人を好きになります。

初めてのことは誰でも不安です。けれどやってみたらなんてことなかった!ということもありますよね。
ぜひ、新しい扉を開けに交流会に参加してみましょう!


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