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6/末閉店の報を受け、西武百貨店池袋本店屋上の讃岐うどん「かるかや」の行列に並ぶ

西武百貨店池袋本店の屋上にある讃岐うどん屋「かるかや」が閉店すると、業界の先輩に教わって参上。11:30に到着したにもかかわらず、噂通りの大行列。ディズニーランドの待ち行列のように蛇行している。自分の後ろにも列が伸びてゆく。屋上はほぼ「かるかや」客。しかも折り悪き雨☂️、ここに来るとよく降る。年配客それも夫婦連れが多く、皆さん思い出深いのであろう。

ほぼ1時間待ちの行列
行列が並ぶお店の暖簾
閉店のお知らせ

 50分待ちでのオーダーは店名を冠した「かるかやうどん(冷)」@550。具材はかつお節・油あげ・蒲鉾。麺はブツ切りでコシがあって本当に美味しい。スープはやや甘めだが、出汁が効いて旨みタップリ。食べ終えた後に両手を合わせて感謝。もう一杯食べてもよかったな。https://www.sanuki-karukaya.jp

かるかやうどん(冷)
メニュー

 かつての同僚女子に教えてもらったが、ここは北森鴻「屋上物語」の舞台になっている。「かるかや」を舞台とした推理サスペンス小説。デパートを舞台に起こる連続殺人事件。主人公は「かるかや」を想定したうどん屋台の「さくら婆ア」。これが個性強烈な名探偵。しかもツンデレで、情の深さをのぞかせる。脇役のチンピラ杜田と高校生のタクもいい味出している。 西武百貨店池袋店は、セゾン文化圏の中心となった憧れの拠点であった。われわれが就職した頃には、従業員は肩で風切って歩いていた。特にリブロは先端文化のパイロットであった。しかしいつのまにか時代の波に置いていかれた。そして自らを支えることすらできなくなった。グループは分裂と併合の果てに、数々の象徴を切り捨てた。美術館、書店、屋上庭園、そして「かるかや」もその一貫であろう。盛者必衰の理を体現している。

屋上庭園の案内
屋上庭園の池

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