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「JJM女子柔道部物語⑭」(原作・恵本裕子、画・小林まこと)

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高校柔道部最終学年の締めくくりは高校総体全道大会。決戦会場は帯広市総合体育館。団体戦に第二シードで望む、カムイ南の先鋒・有本直美、中堅・神楽えも、大将・藤堂美穂。立ちはだかるは圧倒的な実力を誇る第一シードの極大高校。いつもなら行楽気分のえもたちだが、現役ラストマッチとだけあって、今回だけは雰囲気が違う。闘志溢れる余り、周りの声も上の空。それでも実力発揮で勝ち進むカムイ南。
 本気になったえもたちの技の力強さとキレがすごい。特に準決勝でえもが仕掛けた大腰はすごかった。いったい相手を持ち上げてからブン投げる。相撲で言えば吊り落とし、プロレスならボディスラムだろうか。本シリーズの魅力は選手たちの身体の動きを見事に描き切っていること。その所作はまさに風にように疾い。鍛えたスポーツの四肢の動きは芸術的に美しい。恵本裕子が見てきた数々の試合の光景は、小林まことの筆力で鮮やかに再現されている。そこから彼女たちの汗飛沫が飛んでくる思いがする。


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