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女将さんのモノローグに惹き込まれる新宿の定食屋「長野屋」
新宿駅前にある定食屋「長野屋」。ちょっとキタナシュラン風で入るのが躊躇われたが、せっかくお店の前まで来たので突撃。座席に座ったものの店員さんが誰もいない。しかし皆さんジッと黙って座っているので、場の雰囲気に従う。やがて割烹着のおばさんが降りてきた。
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客が叱られたりしているので、恐る恐るお目当ての「肉どうふ定食」をオーダー。自分は特に叱られなかった。豆腐にはよくよく汁が染み込んで、いい色している。甘く煮込まれた肉豆腐は、とっても甘露。絹ごし豆腐で、儚くホロリと口の中で崩れる。ご飯🍚は「半ライス」と頼んだのに、丼丸々一杯ある。「ふつう」だとどれだけ盛るんだろう。
おばさんによればカレーとカツ丼がよく出るそうだ。「カレーは玉葱を剥いたり切るのが大変」と愚痴っていたが、毎日切るうちに愛着が湧いてきたとのオチ。カツ丼は受験生が親子で食べるそうだ。「カツ丼なんかどこで食べても同じだと思うんだけど、ここで食べると(合否が)違うって言うんだよ」と、誰に言うともないモノローグに引き込まれてしまう。お客さんもミステリアス。「◯◯先生」と呼ばれている人が、ご飯と味噌汁だけを頼んでいるが、お店から何となくリスペクトされている。皆さん顔見知りのようだ。顔と顔でコミュニケーションが成立する世界が「長野屋」には残っている。
https://s.tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13089386/
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