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映画「キングダム2️⃣はるかなる大地へ」羌瘣と王騎に会える

映画「キングダム2️⃣はるかなる大地へ」(実写)を鑑賞。ちょっと本筋とは違った感想を以下に。

https://kingdom-the-movie.jp

 原泰久「キングダム」の主役は飛信(山崎賢人)だが、この映画の主役はほぼ羌瘣(きょうかい・清野菜名)。映画第1作では出てこなかったので、待望の登場。千年続く女性だけの暗殺集団である蚩尤(しゆう)の末裔。女であることを隠して戦場に参戦し、自らの姉とも慕った先輩・羌象(きょうしょう・山本千尋)を殺した仇(蚩尤の次期頭目を決めるために族単位で殺し合う勝ち抜き戦だから殺すも殺されるもやむを得ない掟)を討つため、魏に逃げた仇敵を追って、秦と魏による蛇甘平原での戦いで秦軍に従軍する。美しく愛らしく、それでいて独特のトーン・タンタン・トーン・タンタンというリズムを刻む舞踊の如き殺戮術。「キングダム」最大の人気キャラで、その魅力の特集は以下に↓

https://wakaentertainment.com/kyokaikawaii15/

 殺すために生きて、その後は天国の羌象に会いに行くという羌瘣。そんな彼女の哀しい眼を見て、飛信は生き方を糺す。「そんなことをして羌象は喜ぶのか?羌象が生き延びてやってみたいと思ったことを思い出せ」と諭す。飛信はバカだからいいんだよな。真っ直ぐだから、人の心の奥底を躊躇わずに口にする。労る気持ちが相手に届いて、内に固く閉じていた羌瘣の心を開かせる。だからこそ「キングダム」の数少ない女性キャラである羌瘣と河了貂(かりょうてん・橋本環奈)は飛信に惹かれる(もう一人魅力的な女性キャラは山の民の女王・楊端和(ようたんわ・長澤まさみ))。そして秦王・嬴政(吉沢亮)の真の友となり、六大将軍・王騎(大沢たかお)にも眼をかけられて矛を引き継ぐことになる。今まで「キングダム」を65巻まで読んできて、最も魅力的なキャラクターは羌瘣(人気第1位)と王騎(人気第2位)だと思う。王騎はちょっとオネエだが、豪勇無双で、懐が深く、智略も備えた大将軍。今日は羌瘣に次ぐ脇役だったが、コミックでは早く死んでしまうので、久しぶりにお会いできて嬉しかった。王騎将軍の魅力についてはこちら↓

https://wakaentertainment.com/kingdom-ouki/

 映画は中国ロケをしたのか、広大な草原に黄土が吹き荒れる設定で、CGを駆使した韓国歴史ドラマ並みのアクション劇。ワイヤーアクションも使ったのではないだろうか。小気味いい戦闘シーンの連続。もちろん飛信たち一行は奇跡的に誰も死なないハッピーエンド。中国は広い、中国は人口が多い。だから描かれるシーンもスケールが大きい。だから春秋戦国時代の「中華統一」には夢がある。中国がまるで地球🌏の、世界の全てであるかのように認識しているからだ。エンディングには「キングダム3️⃣」の予告編。次は趙が相手だろうか。2023年の公開とのこと。それまで元気に生きていなければいけないな。


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