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バウヒュッテの椅子に座り続けてきた

「#買ってよかったもの」。おそらくこのタグは今年買ったものを対象としているのだろうが、経年で真価がわかっていくものもある。私はあえて2023年、下記の商品の良さを大々的に伝えたい。

Bauhutte(バウヒュッテ)のゲーミングチェアである。この椅子を購入したのは2018年なので、ちょうど使い始めてから6年経った。だからこそ言いたいことがある。この椅子、本当に座りやすくて劣化しない。長く座り続けられる。全デスクワーカーに勧めたいよ。


私がWebライターとして働き始めたのは2017年。当時かなりブラックな会社で働いていた私は、家で過ごす時間といえば寝るかコンビニ飯を食べるかくらいで、暮らしを豊かにするタイプの家具はほとんど持っていなかった。

そのため、ノートパソコンを小さな机で開いてWebライター業を始めた。当時つかっていた椅子は背もたれがなく、机との高さも合っていなかったので、背中をまあるくしてノートパソコンに食らいつくような姿勢で延々と仕事を探していた。もちろん、こんなんやってたら早々に腰と背中に異常が生じる。パソコンに向き合って仕事をするためには、パソコン以外にも最低限の環境を整えないと体が壊れるということを学んだ。

でも、人脈も経験もなく在宅ワークを始めたので仕事がない。ということは金もない。貯蓄を切り崩し、周囲の人々の援助も受けながら事業を始めようとしている人間にとって、仕事用のデスク、椅子といった家具の購入はめちゃくちゃハードルが高かった。

仕事がないから金がない、でも金をつかわないと仕事をするための体が壊れる。そのループを何周も頭の中で巡らせた後、私はできるだけ安く買える椅子を探し始めた。とりあえず椅子だけあれば、腰と背中は守られるはずだ、と。

本気で探してみて、改めて知った。長時間パソコンに向き合うことを想定した椅子というものは、全体的に高い。人体の構造に合わせて緻密にデザインされているとか、リクライニング機能があるとか、背中のムレを防ぐメッシュ素材を採用したとか、あらゆるアピールポイントと比例して値段も上がる。

もちろん安価なパソコンチェアもあったけれど、今の椅子と比較したときの差が背もたれの有無くらいしか感じられず、ほんとうにその椅子で長く働き続けられるのか自信がもてなかった。「試しに買ってみて、だめなら買いなおそう」という財布の余裕もない。一発でぴったりの椅子を引き当てたかった。

そこで出会ったのが、冒頭で紹介したBauhutte(バウヒュッテ)のゲーミングチェアである。私がこの椅子を信頼した理由は、ゲーマー向けの商品を多く開発する会社が提供するものだったからだ。ガチのPCゲーマーは、へたしたらデスクワーカーよりも長時間座り続ける。

ほかの商品に比べてこのゲーミングチェアがお手頃な値段だったのは、当時「スチューデントモデル」というラインで展開されていたからだと記憶している(今の商品名に書かれていないので、確かではない)。ゲームが大好きだけれどお金がない学生をターゲットとしているこの椅子ならば、長時間座れる安い椅子という条件を満たしてくれる。きっと。

震える指で購入ボタンを押したのを覚えている。


あれから6年が経った。いったい何時間、この椅子に座っていたのだろうか。ありがたいことに仕事はトントン拍子に増えていて、今は平日の9:00~18:00までほぼこの椅子に座って仕事をしている。忙しいときは深夜も土日も座っているし、集中していると1日中座り続けていることもざらにある。

今のところ、体に不調を感じて仕事に影響が及んだことは一度もない。ストレッチなどのセルフケアが効いているのかもしれないけれど、座りっぱなしの生活が成り立っているのは、やっぱりこの椅子のおかげだと思う。

6年間経っても、座り心地は購入当時と変わらない。クッションがへたる感じもないし、背を預けても安定して包みこんでくれる。まだまだ使い続けられるな、と確信している。

ちなみに、バウヒュッテに対する多大な感謝の気持ちをこめて、お財布に余裕ができてからデスク環境一式をバウヒュッテの製品でそろえた。

あのとき椅子を買えたおかげで健康に働き続けられて稼いだお金で、すこしくらいは恩返しできたらな、と思って。

おかげさまで快適なデスク環境に囲まれて、今年も1年仕事でも趣味でもパソコンに向かい続けられた。

ありがとうよ、バウヒュッテ。これからもよろしくな。


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