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【短歌10】君のことは大嫌いだけど、あのときはそのあとも好きだったんだね

1.同じものを君に着させれば わたしの一部になるような気がして

2.「何食べる?」「なんでもいいよ」って腹立つけど 君のはなんか許せる

3.肉まんとあんまんでちょうどの君の家 いつも私が会いに行ってる

4.好きをすきと書いた意図に気づかないでしょうね そんなものないけどね

5.わかりたい。わからなかった。合鍵もくれない君の髪ふわふわなの

6.コンバース牛角マフラー布団きす 消せないものが確かにあって

7.わたしのも焼けば溶けるかな、脂身 笑った君もあのひもどこへ

8.それはなまあたたかい 犬のでさえ蘇るものがある呪縛

9.別れてからはよく飲むみたいね わたしの好きだったオリジナルブレンド

10.酒を飲みおもう あなた酒癖は治りましたか 治らずとも愛

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