見出し画像

yackyackbooksによる絵本制作プロジェクト、はじまりました【LITTLE RINGO BOOK 制作ノート#1】

こんにちは。
yackyackbooksの山中タイキです。

ロンドン留学時に友人と絵本を制作したことをきっかけに、日本で海外絵本の専門店を開いてみようと立ち上げたyackyackbooks。2017年から1年半ほど東京・目黒区の目黒川沿いにあるちいさなガレージで、週末を中心に不定期でオープンしていました。

通常本屋さんだと在庫数が沢山あるため、背表紙を揃えて棚に置かれることが多くなってしまいます。ですが「絵本の顔は表紙だ」と思っていたところがあり、できるだけ"顔"を見せる形で本を並べていました。開店準備資金も微々たるものだったので店内はすべてDIY。壁に穴だけ開けなければ、、、という条件のもと、ブロックに直接色を塗り、あとは棚と机を置くだけというとてもシンプルな内装にしていました。(今振り返ると、ピーコックグリーンな壁はすごく派手!)あとは本たちが彩ってくれるから余計なことはしなくていい、という気持ちもあったように思います。

数は多くないけれど、どの本の顔も見える店内。
「花を飾るように、本を楽しむ」。
ページを捲って読むだけでなく、毎日読まなくとも絵や花を飾るように部屋のどこかに飾ってみる。それは立ち上げ当初から変わらないyackyackbooksのコンセプトにもなっています。

アートやデザインを楽しめる海外の絵本を紹介する、ということで始めたyackyackbooks。ロンドンでの経験があったからこそ、次第に自分でも新たに絵本を制作してみたくなりました。でも闇雲につくってもしょうがない。本の紙代や印刷代にもそれなりの数を制作しようとすると大きな金額がかかってきます。では、すでに海外で出版されている絵本の翻訳版を日本でつくるのはどうか。検討しても最終的な決断には至らず、ということが何度か続きました。

デザインや装丁に心掴まれyackyackbooksでも扱っている本なのに、日本で出版する機会にいたらなかったのはなぜだろう。もちろんお金のこともありますが、おそらく「ゼロからつくる」ことに惹かれるところがあったからだと思います。すでに存在するものではなく、自分の視点で新たなものを。

少し前置きが長くなりましたが、こういった右往左往を経てyackyackbooksよりオリジナルの絵本を出版することになりました。

きっかけは、神奈川県横浜市青葉区にある青果店ミコト屋。
全国を旅しながら果物や野菜の魅力を美味しさを届けてくれる八百屋さんです。オーナーの鉄平さんとは共通の友人も多く、昨年拠点となるお店を構えてからはイベント時や看板名物なアイスクリームを食べに度々通っています。食材ロスをアイスクリームで解決していこうという取り組みは本当に素敵。そして美味しい!何度かyackyackbooksの出張イベントでもお世話になりました。(八百屋なのにその垣根の飛び越え方と懐の深さ。ぜひお店にも〜)

ミコト屋が全国を旅したキャンピングカーでのBOOK TRUCKも

yack yack books × ミコト屋。
どんな絵本にするのか。鉄平さんと話を重ね、ミコト屋の本『旅する八百屋』(アノニマ・スタジオ)を読む中で知ったのが、ミコト屋のはじまりが旅先でもらったひとつの「りんご」だということ。りんごは世界中の多くの方に親しまれている果物です。その果実をモチーフに物語をつくってみたらどうか、、、早速話の筋書きを書き、企画書にして鉄平さんに見せにいったところから次第に形になっていきました。

タイトルは『LITTLE RINGO BOOK』。

この本の出版を実現するべく、素敵な方々にもご協力いただきます。こちらは次の記事でご紹介していきますね。

また、こちらのnoteでは本の制作の様子をお伝えしていきたいと思っています。時折覗いてもらえると嬉しいです。

yackyackbooks
山中タイキ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?