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好きな食べ物ティラミス、嫌いな食べ物貝

ソガコペの病院から自宅に戻り、症状が安定していたのも束の間、深夜1時ごろ、耐え難い腹痛で目が覚める。
それからはもうトイレとお友達というかもうほぼトイレになっていた。

激しい下痢。
これはインドの時よりしんどいかも…
熱を測ると39.2度。

しんどすぎて私は家の中を歩き回り、「I’ll be fine.」と、唱えながら床をのたうち回っていた。

しまいには、鼻血も出てくる。

ほとんど眠れず明け方6時。
「しんどいです。もうできることなら首都に上がりたいです。」と、健康管理員さんに相談し、首都の病院に行くことを決める。

首都の病院では点滴を受け続ける。

そして、今回、2泊3日の入院をしたのでした。

教訓

まず第一に。
当たり前だが、入院することは、絶対におすすめできない。
海外の看護師は、天使ではない。

首都の病院に行って、最初こそやっぱり首都の看護師はちがうな〜対応早いな〜なんて思っていたが、
点滴が痛かったり、点滴の不具合でシーツや床がびしょびしょに濡れて、ナースコールを呼んでも来ない。
度重なるナースコールにより、看護師さんは常にちょいおこモード。
晩御飯が私のだけなくて、聞いたら「I don’t know」と言われる。悲しくて私は半分泣いていた。
水を買いに行きたいと申し出るも、あなたは外に出てはいけないと言われ、別の人が買ってくるからというものの、一向に来ない。そんなこんなで、また逃亡をはかり、看護師数人に止められる。

今回看護師とかなりバトルをした。
看護師さんは、中々患者の意見は聞き入れてくれない。
体調が悪い中、やり取りをしなければいけないのも、かなり大変だ。

また、何をするにも時間がかかる。
日本の12倍くらいかかる。
患者の容態をドクターが見る→それらを受けて看護師に指示が降りる
検査をする→検査の結果が出る
このアクションの間にものすごく時間がかかる。

本当は入院も一泊、翌日昼には退院できると予想していたが、検査と指示が降りるまでに時間がかかりすぎて、結局ニ泊した。

第二に。
英語は大事。
私は、入院中あなたがなんて言いたいのか分からん!と看護師に何度も言われた。

例えば私の場合、ブスコパンという注射をされた後30分ほど、かなり目が見えなくなった。(携帯の字が読めない、打てないほど)
おそらく、体重と薬の量があっていないのでは?とのことだった。
ドクターに目のことを伝えたが、数時間後看護師は、またブスコパンを持ってきた。しかも、次はお尻に注射をするという。
ええ、ドクターにこう言ったんだけど!!と、説明するも、いや、そんなん知らん。私のところまで指示が降りてきてないから。お尻出して。と言われる。
ここで、ディープエル翻訳を使用。
ことの経緯と、治療方法を選択するのは患者の権利です。
と、伝え、やっとの思いでお尻注射を回避した。

今回、最終的に困った時は、健康管理員さんに電話を代わってもらった。
だが、本当に困って自分が窮地に陥った時、症状を説明するのは、自分である。
適切な治療に結びつけるためにも英語力は必須だ。
点滴、注射、解熱剤、など、日本語でも難しい単語を使ったやり取り。かつ、相手に納得してもらう、意見を聞き入れてもらう交渉力も必要である。
そして、それを英語でしなければならない。
自分の身を守るためにも高い英語力は必須だと思った。

第三に。
食べ物は大事。
私は、実は、ガーナに来て、1ヶ月に一回は発熱していた。
今回は2週連続だった。
1度目は胃炎、2度目は感染性胃腸炎と診断されたが、どちらも抵抗力が落ちているとなりやすいようである。
体を作るのは、食事だ。
ガーナでは、日本のようにコンビニやスーパーもない。ガーナ隊はいっつも赤いご飯食べてるなと言われがちだが、材料も豊富な種類は手に入らない。
そして、授業、勉強、YouTubeを見る(?)、洗濯、ウクレレ(?)たくさんしなければいけないことがある中で、どうしても食事にかける労力が低くなっていた。
ご飯に、ふりかけ。
パスタに醤油。
など、栄養バランスを度外視した食事が多かったことは事実である。
しかし、健康管理員さんに言われた。
食べ物があなたの体を作るのよ。と。
この言葉が、身に染みてわかった。
ガーナに給食はない。自分の身を守るのは自分なのだ。

病院を出て、本当に世界が輝いて見えた。
今回は、いろんな人に大迷惑をかけた。
特に何度も病院に来てくれた健康管理員さん、お粥を作ってくれたVCさん、助けに来てくれた語学の先生、カウンターパート、同期隊員には、頭が上がらない。
何より、楽しみにしていた首都での最終報告会(というかみんなに会って、ご飯を食べること)に参加できなかった。

もう絶対に入院はしたくない。
そのために、料理をしっかり頑張ることを固く誓う。
そして、英語も。

写真は、落ち込んでいる時に、友達が買ってきてくれたティラミス。本当にうれしかった。
消灯後だったので、暗闇で食べた。
そして多分胃腸炎の原因とされる貝🐚が大嫌いになった。
苗字貝瀬なのに。

以上。入院記録と決意でした。

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