見出し画像

読書「間違う力」高野秀行著 角川新書、「「ない仕事」の作り方」三浦じゅん著 文藝春秋、「バンダイナムコが大切にしているたった一つの考え方」石川祝男著 サンマーク出版

今回は三冊まとめて紹介します。メーカで研究開発をしていた時に、読んで印象に残っている本です。科学、技術のカテゴリーから少し外れます。専門書(論文、特許含む)はたくさん読みましたが、ビジネス書はほとんど読んでこなかった人間でも、こんな本は読んだって記事です。
三冊とも成功した人の自慢話しでないの、と、馬鹿にしない方がいいです。

1 本書
想定読者はあるていど経験した会社員から、管理職かなと、思います。どの本にも、ビジネス書で使われる専門用語、横文字がでてきません。個人の体験に基づく話しで、著者が意図して出版したのでなく、出版社が本人に注目して、ビジネス書に仕立てたものです。

「間違う力」:
 過ぎたるは及ばざるよりずっといい

「バンダイナムコが大切にしているたった一つの考え方」:
 げんきよく暴走しなさい。そこからが「あなたの」本当のはじまり

「「ない仕事」の作り方」:
大多数から支持されることなんてない。もっと身近な人を笑わすことからでもいい‎

元気になる言葉、満載です。

2 本書との出会い
会社帰りに駅前書店で、立ち読みしてみつけたのが高野さんと、三浦さんの本で、祝田さんの本は、前職場の図書室で読んだ、日経ビジネス(たぶん)の記事で知りネットで買いました。高野さんと、三浦さんの本は、大好きでこれ以外もたくさん読んでいます。ふたりの本業の本も、ここにあげた本も好きです。

3 ばかにしない方がいい
この三冊、Amazonで高評価ですが、中には1をつけている人もいます。コメントを読んでみると、成功した人の自慢話しじゃん的なことが書いてあります。なるほど、そうとも言えます。
ただ、世の中、新しいことをしようとすると、ほとんどの人が失敗するわけ
で、成功した人の話を聞くのはわるいことでないです。

この後の文章は、大手企業勤務の人も、私のように、スタートアップに関わる人も、どちらも、新しいことを生み出すために頑張りましょう!って気持ちで書いてます。

先日、2年半前に関わり始めたスタートアップで、ある展示会に参加しました。ゼロからスタートして、ようやくできたプロト機のお披露目です。技術を使ってもらいたい人は、ほとんど見てくれませんでした。見てくれても、完成したら、連絡下さいとの反応でした。まあ、予想通りです。一方で、大手企業の新事業関係者がたくさん見てくれて、じっくりと話しができました。大手企業の新事業関係者の取り組みは、会社に戻りレポートを書いて終わってしまいます。私は会社勤務時代そうでした。新事業の専任ではなかったですが、検討に何度も関わりました。気持ちはあっても、現実はうまくいかないのです。でも、諦めてはいけないです。何かやり方はあるはず。

高野さんの言葉を借りると、やらなきゃ何もうまれない。石川さんの言葉を借りると、まずは暴走、そこから始まる。三浦さんの言葉を借りると、見てくれる人はかならずいる。こんな気持ちで、取り組むことが大切だと、しみじみ感じています。頑張りましょう。

写真 本の表紙(著者撮影)三浦さんの本は行方不明です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?