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お人形募集中 空き家問題をアートな目でとらえる

制作協力お願いのおしらせです。

こちらの画像記事でもさくっと紹介していますが、ひたちなか市の空き家にあるお人形を集めています。

今年の8月末から9月上旬、茨城県ひたちなか市那珂湊地区を中心に開催する地域芸術祭・MMMこと「みなとメディアミュージアム」で展示をします。作品制作にあたり、ひたちなか市の空き家にある人形が必要なんです。

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まずは展示内容についてご紹介します。

今回の展示について
那珂湊は大洗のちょっと北にあり、おさかな市場が有名です。

ひたちなか市を走る電車・ひたちなか海浜鉄道に空き家のお人形さんを乗せる「空き家おくりびと みなとの電車」を発表します。

「空き家おくりびと」自体は2020年秋に逗子で行った展示です。
逗子で「空き家おくりびと」に取り組むに当たり、空き家問題について色々調べました。
空き家問題自体は数年前から話題になっており、そのおかげで各自治体で空き家バンク担当の部署が新設されたり、民間企業でも空き家をターゲットとしたビジネスが展開されていますよね。

空き家問題においては、そういったサービスでは解消されない事柄があります。空き家の持ち主の心苦しさです。空き家を利活用する場合、中にある思い出の品々は邪魔者になってしまうんですね。

亡くなってしまった元・持ち主と、継承した現・持ち主の思い入れなんてお構いなしです。これがどうにも辛いんです。
物と向き合うのはパワーがいります。向き合うのがあまりにも辛くて、「いっそ全ておまかせします」ということで、業者さんにまとめて廃棄してもらうことが多いのです。

様々なものが残されている空き家において、生き物を形どった物に対し、そのような態度をとるのは中々心苦しいもの。
自分の人形を手放すときですら供養する方が多いのも頷けます。

そうした背景を読み取り、暗い空き家の中でずっとお留守番をしていた人形を外に旅立たせるという行為が空き家の持ち主の心を軽くすることにつながるのではないかなと思い、本プロジェクトを開始しました。

逗子においては入り組んだ細い道が多く、砂浜が特徴であることから小回りの効くノーパンク・砂浜対応のリヤカーで旅をしました。

ひたちなかにおいては、地域交通の要であるひたちなか海浜鉄道で旅をしてもらうことにしました。(ひたちなか海浜鉄道は特に重要な存在であると感じていますので後日、紹介します。)

まずは空き家の持ち主に本プロジェクトに気づいてもらうこと、そして素材となる人形収集が書かせません。そういった方に本記事が届くことを心から祈っています。ご協力をお願いいたします。

また、今後、色々な地域でその地域性にあわせた形で「空き家おくりびと」を発表しようと考えています。なんかやろうよ〜という芸術祭や地域おこし系の方、自治体さん、お気軽にお問い合わせください。


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