気づきは、息抜きになる
そっか 俺 ずっと息を止めて集中してた
止めてるばっかじゃ 息を抜かなきゃ呼吸はできない
呼吸ができれば 視界がすっきりと…
息を抜くのはサボりじゃないんだ 考えるのやめよ
これは名言集とも呼ばれる漫画「ブルーピリオド」のセリフ。東京藝術大学の予備校の物語で、とあるシーンの主人公の頭の中である。
僕はこの言葉に出会い、まさしく最近ギュッと息を止めて集中していたことに気づいたのだが、本当に大切なことはこの後の展開にあった。
彼らはそこでまた課題を出され、絵を描くのである。 息抜きなのにまた絵を描いている。でもそこで新しい気づきを得て、また活力を取り戻す。
言いたいことは、気づきが息抜きになっているということ。休むだけが息抜きではないのである。
思えば、自分の気持ちが切り替わって頭が軽くなった瞬間が今週だけでいくつかある。
前職の同僚と新しいテクノロジーの話で盛り上がっていたとき。Wasei Salonというコミュニティで「作品とはなにか」という話をしていたとき。どちらも頭は動いていたのだけど、いろんな発見や気づきを得て、その後スッキリしていた自分がいた。
運動をしているわけでもなく、非日常な世界にいるわけでもないのに、だ。むしろ、至極日常に近くて毎日歩いている道から半歩ズレているだけ。
これは何かに似ているなぁと思ったら、それは寄り道だった。ちょっと横道にそれて、すぐ戻ってまた歩き出す感じ。
ストレートに真っ直ぐにゴールに向かって走ることだけが正である感が雰囲気としてあるけど、僕は寄り道のような息抜きができないと走れない人なのだなあと振り返る日曜なのでした。
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